「ハリス大使を忌避人物(persona non grata)だと言うのは、文正仁氏が拒否されたことへの反発」

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高麗大国際大学院教授で、外交次官出身のキム・ソンハン氏が、朝鮮日報とインタビュー、韓国と米国、そして北朝鮮の外交に関する話をいろいろ述べました。他の部分は省略して、ハリス大使に関する部分だけ、紹介します。

<・・(質問)ーハリス米大使に対する与党側の攻勢の強度が強くなっている

(キム教授)「総選挙のためだと思う。総選挙の結果に基づいて、北朝鮮問題が重大な影響を受けるだろうからだ。今、韓国政府の方向は、米国に対して自尊心を捨てないで実用主義政策をやるというものだが、総選挙の勝利と政権再創出のためのものではないかという印象だ」

 

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ーいくら総選挙局面だとしても、駐韓米大使を与党側が「朝鮮総督」と呼ぶ状況は異例である

「以前、盧武鉉政府の時、バーシュボウ大使が(韓国で)あまり良い評価ではなかった。あの時も少し不便だったことはあるが、今のように左派団体が駐韓米国大使公館の壁を乗り越えたり、大使の身体的特徴(口ひげ)や血統を問題視し、人身攻撃するのは初めて見た」”

 

ーチョン・セヒョン民主平和統一諮問機構(※大統領の諮問機構)首席副議長は、ハリス大使について「忌避人物(Persona Non Grata)」に指定しなければならないとまで言った

「チョン副議長の発言が出てきた背景には、文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特別補佐官が米国大使に内定したが、撤回されたことが影響したとみられる。当時、韓国政府はムン特報を米国大使に内定し米側の意思を打診したが、米国は難色を示し、最終的には撤回された。当時カン・ギョンファ外交部長官もマイクポンペイオ国務長官に、ムン特報を米国大使に強く推薦したと聞いている。見方にもよるが、ムン特報が米国で忌避人物にされたわけである。それに対する反発心理が反映された発言だと思われる」

 

ー与党側では「南北協力の過程で対北制裁が問題にならないように、米ワーキンググループで議論しよう」と言ったハリス大使の発言を「主権侵害」とする

「それのどこが主権侵害なのか。北朝鮮の非核化のために韓米共助しなければならない。そして、ワーキンググループは、非核化方案を議論するための韓米の協議体である。ハリス大使の発言を主権侵害とみなすのは、やりすぎだ」

https://news.v.daum.net/v/20200126083647526

 

何かあれば米軍撤収を言い出すあの文正仁氏を駐米韓国大使にできなかった「恨(ハン)」の現れだ、ということでしょうか。まさに「ムーン・・」な展開です。

他にも、キム教授は「北朝鮮は、何も言わないでいると、勝手に韓米関係が崩れる(韓国が焦って南北協力を言い出す)と分かっている」「団体観光が一気払なら、個人観光は割賦払いにすぎない。『大量の現金』であることに変わりはない」などを指摘しています。

 

 

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