韓国紙、クアッド首脳会談参席報道に関して「日本が次期政府を牽制しているのだ」

一つ前のクアッド首脳会談参加報道に関して、日本からも、尹錫悦(ユンソギョル)当選人側からも、そんな話はなかったというコメントがありました。しかし、韓国外交部の反応は、いつもと違います。「ソウル経済」の報道によりますと、韓国外交部は、『具体的に話すようなことはない』と話しました。一見、『違う』と言っているのは間違いないですが・・

ご存知、『そんなこと言ってない』と言うのも言われるのも、外交部の右に出るものはいません。ライバルといえば、大統領府ぐらいでしょうか。そんな外交部の反応としては、違和感があります。心が曇っていてすみません。以下、ちょっとだけ引用してみます。各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

<<尹錫悦大統領当選者の就任を控え、韓米、韓日首脳会談開催(※クアッド首脳会談に参席すること)の可能性が提起されたことについて、外交部が14日「具体的に確認してやれる内容はない」とした。チェ・ヨンサム外交部スポークスマンはこの日午後、ソウル外交部庁舎で定例ブリーフィングを行い、「次期政府の日韓首脳会談関連した議論が、両国間でなされているか」という質問に、「政府は韓日両国間の高位級交流を含む諸般懸案と関連、日本側と持続的に協議してきている」としながらも、「それに加えて、具体的に共有できる内容は、現在としては特に無い」と話した・・>>

どうせ正解は明らかにならないでしょうし、気軽に書いてみますと、「『あった』じゃないかな」と私は思っています。一つ前のエントリーにも書きましたが、これがこのタイミングで報道されたことが最大の失敗です。もし訪日しないことになったら、それは訪日『できなかった』ことになりますから。日本側としても、ここは『そんな話は無かった』とするのが、普通でしょう。この前のオーカス加入の件と同じです。そのタイミングで否定しておかないと、もともと日本はオーカスに加入していないのに、『日本がオーカス加入を拒否した』ということになってしまいますから。これは日本だけでなく、オーカスからしても望ましくないことでしょう。

 

と、曇った私なりにそう思っていますが・・どうしても「日本が~」にしたい人たちもいます。『日本が韓国を牽制してわざと流した報道だ』『韓国が先に日本に来い、解決策をもってこい、という意味だ』という見方が出ています。他でもない、最大手と呼ばれる中央日報です。記事は、題からして「機先を制するためか」「否定的なネットコメント(アンプル)のようだ」としながら、このように書いています。

<<・・日本メディアが尹当選人側の訪日の可能性を着実に盛り上げている。「両国懸案の解法策は、韓国が用意して持ってこい」という既存の論理を、次期政府にも適用し、微妙に機先を制しようとしている、と指摘されている。(※日経新聞の)記事には、首脳会談のためには韓国側が譲歩することが前提になるという内容もある。日本はこれまで国家間の約束が守られないでいるとし、韓国がまず解決策を持って来なければならないという態度を示してきた。日本がこのような既存の立場を繰り返しながら、いわば「次期政府を『味見』している」のではないか、という観測が出てくる理由だ・・>>

 

記事本文の中で特にマスターピース(曇った心的な意味で)なのが、この部分です。記事は「バイデン米大統領は、来月末に予定された訪日をきっかけに、韓国にも訪れることに重みをおいているし、むしろ、日本より韓国を先に訪問する可能性も大きい。このような状態で、韓国大統領があえて日本に行って米国および日本と首脳会談をする理由があるのだろうか」としていますが・・その直後に、こんな内容も書いてあります。

「ただし、これと関連して、ジェン・サキ ホワイトハウス広報担当者は13日(現地時間)のブリーフィングで、バイデン大統領の訪日を前後に韓国に訪れる可能性について、『今のところ、あまり無い』と答えた」。いや、じゃ、重みをおいているとか、日本より先に韓国に来るとか、それどこソースですか。おかしいでしょう。

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