米国の空母、韓国が「日米韓」訓練を拒否すると、韓国との共同訓練はせず・・韓国紙「米国は、日本と同じ主張をする」

そこまで大きな話題になっているわけではありませんが・・韓国の一部のメディアが、米空母戦団が日本海まで来て、日本と共同訓練し、韓国とは共同訓練しなかったことに多少の衝撃(?)を受けたようです。国防部は「米国側から要請がなかった」としていますが、実は、日米韓3箇国共同訓練の提案があって、韓国側がそれを断ったせいで、米韓の訓練も話が進まなくなった、とのことです。

本ブログでもお伝えしましたが、韓国側が「日米韓」の共同軍事訓練要請を拒否したのは前にもニュースになっていました。文在寅大統領だけの問題でもなく、尹錫悦(ユンソギョル)当選人も、同じく拒否の意志を明らかにしました。3月31日の聯合ニュースによると、尹錫悦当選人側は「日米韓共同軍事訓練は、安保協力とは次元が異なる問題」としながら、「日本が(日韓の間の問題について)正しい認識を持つ必要がある」と話し、3箇国の軍事訓練をやるわけにはいかないというスタンスを示しました。

今回、訓練が無かったのは、その結果でしょう。「する?」「しないよ」「あ、そ」で分かる内容です。にもかかわらず、4年半ぶりに韓国と訓練できる区域のすぐ近くまで来て、しかも来週まで日本海で待機する米国空母が、韓国軍とは何の訓練もせず、日本とだけ共同軍事訓練を行い、そのまま帰っていく・・としながら、一部のメディアはかなり動揺しています。

中には、『日韓の懸案と北朝鮮問題での協力は別にすべきだなど、米国はいつも日本と同じ主張ばかりする』と怒っている(?)メディアもあります。以下、首都圏地域のローカル紙「OBS」からの引用ですが、https化していないようで、URLはhを外したものだけ紹介します。「ttp://www.obsnews.co.kr/news/articleView.html?idxno=1349893」です。<<~>>が引用部分となります。

 

<<最近、米国が韓日関係回復に気を使う中、「連合訓練も日本を含めて三国が一緒にしよう」と要求しています。日本海(※原文には違う単語になっています)で日米訓練はしながら、韓国との実機起動にはぬるい態度を示し、韓米日訓練を貫徹させようとする意図ではないのか、という観測が提起されています。

日本海で日米共同訓練がありました。松野博一日本官房長官は昨日、「訓練実施状況を含めた詳細は、米軍・自衛隊の運用に関連するだけに、公表できる状況になり次第、防衛省から発表します」と話しました。先月、韓国軍に対するを米軍の態度とは異なります。北朝鮮ICBM発射以後行われた訓練に、米軍側は相次いで参加しませんでした。F-35A出撃訓練の時は、写真撮影にセキュリティー問題を指摘したりしました。「日米はいいけど、韓米ではだめ」というダブルスタンダードを示したのです。

軍当局は、これまで韓国側が拒否した「韓米日訓練」がその背景だと見ています。三国の共助を強調する米側とは異なり、韓国は、自衛隊を認めることは困難です。今回の空母訓練も、軍は「日本が参加する」を問題にしてきました。米側のこのような視点は、私たちにだけ、日本に譲歩するように要求することになるのではないか、その点についての議論もあります。「韓日の問題と対北圧迫は別の問題だ」という認識も、日本の主張と一脈相通ずるものです・・>>

 

この件で、いつものことが起きています。韓国国防部は「米国から訓練の要請が来なかった」とだけしています。単に要請が無かったので、やらなかっただけ、というニュアンスです。しかし、ファイナンシャルニュースは、政府関係者の話として、「米国側が空母戦団の移動前に韓国に日本海の韓国側の作戦区域(KTO)内で、日米韓国による連合訓練を提案した。

しかし、韓国側が難色を示したと聞いている。そのせいで、韓米間の連合訓練の話も進まなくなったわけだ」と報じています。他の軍関係者も、「韓米両国の訓練ならともかく、日本自衛隊と一緒に訓練するのは、韓国としては受け入れられない状況」、「韓日軍事協力は、両国間の信頼回復と国民的共感帯の形成が先行されなければならない」と話した、とも。記事は「軍の話とは、ずいぶん内容が違う」としています。

最後に告知ですが、いつも本文の後に書いている『お知らせなど』をアップデートしました。また、本ブログのトップページにあった「インフォメーション」を『拙著のご紹介』に統合、<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >の情報を追記致しました。よろしければ、ぜひご覧ください!ありがとうございます。

 

 

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、画像左の方ですが、<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が2022年4月28日に発売されます。日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・のほうですが、韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した本が発売中です。卑日>という題です(扶桑社新書、2022年3月2日)。なぜ今韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。 ・に、既刊 <文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。同じく既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。