今度は「バイデン大統領、日本より先に韓国に来る」報道

今度は、バイデン大統領が「日本より韓国に来る」という報道が溢れています。ほぼ全てのメディアが一斉に報じていますが、聯合ニュースによると、「尹錫悦(ユンソギョル)大統領当選者が就任直後の来月21日を前後して、ジョー・バイデン米国大統領とソウルで会談する案が協議されていることが、15日知られた」とのことです。これはかなり大人しい報じ方で、他には『決定した』とするメディアもあります。でも、

これ、実は日本からの報道が元ソースになります。「独自」の字が付いているニュースで、「アメリカのバイデン大統領が来月下旬に来日する前に、韓国を訪問し就任したばかりの尹錫悦次期大統領と会談を行う方向で最終調整していることがJNNの取材でわかりました(TBSニュース)」、と。以下、<<~>>が引用部分となります。<<・・日本で開催される4か国の枠組み「クアッド」に出席するため、アメリカのバイデン大統領は来月下旬に来日する方向で調整しています。複数の外交関係者によりますと、バイデン大統領は来日する前の来月21日からまず韓国を訪問し、来月10日に就任する尹錫悦次期大統領と会談をする方向で最終調整しているということです・・>>

 

いまのところ、他のメディアから同じ報道は出ていないようです。この前の「クアッド首脳会談に尹大統領が参席を打診した」という日経新聞の報道も、他のメディアからは同じ内容が出ませんでした。どちらも独自に取材した内容なのでしょう。『日本より先に』という部分がかなり効いた(笑)ようで、各紙、日本より先にという部分と、(この報道が事実なら)歴代大統領の中でもっとも早く米韓首脳会談できる、ということを集中的に報道しています。

金泳三氏が就任してから135日後に、金大中氏が104日、盧武鉉氏79日、李明博氏54日、朴槿恵氏71日、文在寅氏が就任51日後に首脳会談を行ったそうです。いままで、文大統領がいちばん早かったんですね。これ、考えたこともありませんでしたが・・いや、今の米韓関からして、『日数は意味無い』の証拠になるのではないか、な気もしますが。「日数」に拘るところがまた韓国らしいですね。日本でクアッド首脳会談があるからこそ、のことでしょうに。

 

日本と言うか、クアッド首脳会談ですので、クアッド加入を希望している尹大統領としては、クアッド首脳会談の『前』にバイデン大統領に会って、加入の意志を示しておくがもっと効果的だと言えます。だから、この報道が事実だったとしても、方向性としては納得できます。とはいえ、つい最近ホワイハウスのジェン・サキ報道官が『いまのところ訪韓可能性は高くない』と話したこともあるので・・まだ何とも言えません。

ただ一つ言えるのは、東京オリンピック開会式前と似ている、という点です。あのとき、文在寅大統領の訪日及び菅義偉総理との首脳会談の件で、様々な形の報道がありました。訪日する、しない、首脳会談する、しない、略式でするらしい、などなど。それらの報道は全てが間違いだったのか?というと、結果的には外れたものの、実は『そういう話』はあったのではないか、と私は思っています。ただ、調整がうまくできなかった、だから結果的には無かった、というだけでしょう。

前にも同じことを書きましたが、今回の首脳会談に関する騒ぎも、『こういう報道が出たこと自体』が失敗ではないでしょうか。これ、もしバイデン氏が韓国に『先に』来ることがないと、『先に来てくれと頼んだのに断られたんだな』ということになってしまいます。この前の、尹大統領(まだ当選人ですが)のクアッド首脳会談参加も、それが報じられた時点で、すでに問題でしょう。参加できなかった場合、『断られたのか』という流れになりますから。

クアッド首脳会談参加を打診した・・というニュースが無かったなら、今回のバイデン氏訪韓の話、もっと肯定的に(例えば『ちゃんと調整していたのか!思ったよりやるな』など)見ることも出来たかもしれません。でも、ジェンサキ報道官の発言、クアッド首脳会談参加打診ニュースなどがすでにあったので、『クアッド首脳会談の後に訪韓を頼んだけどうまくいかなくて、クアッド首脳会談に参加しようとしたけどうまくいかなくて、仕方なくクアッド首脳会談より先に来てもらうことになったのか』というダークサイドな見方しかできません。私の心が曇っているだけかもしれませんが。

 

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