政策協議団『(林外相との面会のとき)懸案について提示した案は何もない』

事前にNHKが報じた通り、訪日中の政策協議団が林芳正外相と面会しました。夕食会なども用意されているそうで、明日の午前にはまた続報(っぽい何か)をお伝えできるとは思いますが、現時点で分かったことをまとめてみたいと思います。

まず、これがもっとも重要なことだと思いますが、政策協議団自ら、『提示した案は何も無い』と話しました。前にも同じ内容を書きましたが、個人的に、林外相がまず会って、どんなもの(いわゆる解決策など?)を持ってきたのかを大まかに把握し、その『採点』結果でそれからのことが決まるのではないか、そう見ていました。でも、そういう案などは、まったくなかったという意味です。

 

ただ、これが『林外相との面会のときには何も提示しなかった』なのか、それとも本当に何も持ってこなかったのか、それとも、実は提示したのに、反応が思わしくないから『提示していない』と発表しただけなのか、それはまだ分かりません。個人的には、『反応が思わしくなかったから』の可能性が高いのではないか・・そんな気もしますが、どうでしょうか。

次、これまた重要な部分ですが、韓国側が主張している『共に努力しよう』の部分。この点について、日本側は応じなかったと思われます。これは私の読み方の問題かもしれませんが、各記事を読んでみると、「日本側(林外相)と意見が一致した(互いに確認した)」と発表された部分と、「『共に努力しよう』と林外相に話した」の部分が、別々になっています。意見が一致したと発表されたのは、未来志向とか、善隣関係とか、そんなマニュアルな部分だけです。以下、聯合ニュースの記事を引用致します。個人的にはこの二つがポイントだと思っていますので、その該当部分となります。<<~>>が引用部分です。

 

<<尹錫悦(ユンソンニョル)大統領当選者が日本に派遣した韓日政策協議代表団長であるジョンジンソク国会副議長は、林芳正日本外務相との面談(※主に、韓国側は面談、日本側は面会と書いています)で韓国と日本が協力関係を強化しなければならないという認識を互いに確認したと25日明らかにした。鄭副議長はこの日午前、林外務相と面談を終えた後、「両国は自由民主主義、市場経済価値を共有し、未来の課題を共有した善隣国家として協力関係を緊密に維持、強化していかなければならないという点に意見が一致した」と話した。

彼は「懸案問題に対して真正性のある対話を通じて望ましい結論に到達するための努力を、お互いに傾けようと、話を交わした」としながら、イ○ンフ問題や旧朝鮮半島出身労働者問題を念頭に置いた対話を紹介した。ジョン副議長は、今回の訪問が懸案に対する具体的な交渉のためのものではなく、尹当選人の対日外交の基本方針を十分に説明するためのものだと線を引いた。

日本政府が、自国が受け入れられる具体的な解決策を出すようにとこれまで要求してきたことと関連しては、ジョン副議長は「私たちが、ある立場、または一致した見解を持って、日本側に今日提示した内容はない」と話した。彼は、これらの問題は「公式外交チャンネルを通じて密度の高い対話と交渉を通じて結論に到達する努力をしなければならないだろう」と付け加えた・・>>

 

また、就任式に岸田総理を招待するのかという質問には、『首脳の参席は、招待ではなく、その国が決定すること』と話した、とのことです。いままでよりは、ほんの少しだけ後退したような論調にも聞こえますが。さて、どうでしょう・・交渉しないなら、『協議』団ですらない、ということでしょうか。Eメールすればよかったのでは。あと、NHKの記事によりますと、岸田総理大臣と政策協議団の面会については、『(磯崎官房副長官によると)現時点では決まっていない』とも。

 

 

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