駐日韓国大使に尹徳敏(ユンドクミン)氏が有力との報道・・があったので、各懸案に対する尹氏の見解を集めてみました

駐日韓国大使に、尹徳敏(ユンドクミン)氏が有力、との記事がありました。漢字表記は日本側のネットで見つけたものですが、確認が取れているわけではありません。中央日報が『日本の心の内側を読むことが出来る人だ』と紹介しています。

国立外交院というのは政府機関傘下のシンクタンクのことです。朴槿恵氏の頃に国立外交院長でした。でも、朴槿恵政権って最初から最後まで「日本の心が読める」ようなことはしなかったとおもいますけど。いわゆる『日本通』で有名で、確か、政策協議団のメンバーでもありました。

失礼ながら、詳しくはどんな人なのか知らなかったので・・彼が今までどんな発言をしてきたのか、調べてみました。さほど古い記事ではなく、もっとも記事などによく出てくる懸案(日韓合意、竹島、現金化問題など)についてのものになります。以下、各紙、<<~>>が引用部分となります。

 

まず、竹島問題について、です。3つの懸案の中でも、もっとも『異論』が期待できない事案なだけに、ユンドクミン氏もマニュアル的な対応をしています。2020年1月21日、日本が『領土・主権展示館』を拡張オープンしたしたとき、ニューシースの記事となります。 <<ユン・ドクミン前国立外交院長は「目新しい状況ではなく、日本が10年以上も竹島を問題視してきたので、新しい挑発とは見にくい」としながらも「実効的に韓国が支配しているだけに、国際紛争地域 と照らされることを警戒し、韓国政府が原則を持って冷静に対処することが必要だ」と明らかにした・・>>

 

次は、日韓合意について、です。竹島とは違って、韓国内でも人によって意見が分かれそうな事案となります。朴槿恵政権で国立外交院長だったから、まさか反対はしないだろうと思いましたが、そうでもありませんでした。ソウル経済(2016年1月5日)の記事によると、彼は『合意そのものは評価するが、まだ問題は終わっていない』というニュアンスで話しています。

<<ユン・ドクミン国立外交院院長は5日、日韓合意の妥結は、いかなる合意よりも進展した内容を盛り込んだコペルニクス的転回」と話した。ユン院長はこの日、国立外交院外交安保研究所日本研究センターが「日韓合意妥結の意味と課題」をテーマに開催した政策セミナーで、このように明らかにした。ユン院長は、「今回の合意は、イ◯ンフたちが経験した莫大な苦痛と名誉と尊厳の傷を治すにはとても足りないが、両国が同じ船に乗ったと考え、この問題を賢く解決していくことによって、彼女たちの恨(ハン)を晴らし、傷を治癒するという転機にしなければならないだろう」と強調した・・>>

 

次、現金化問題の解決策をどう考えているのかについて、です。結論から書きますと、これまた基金(財団)がどうとか、の主張です。2019年7月23日聯合ニュースの記事によると、日本側の企業が道徳的な責任を感じて財団に参加するだろうと話しながらも、WTOを通じて国際的世論を喚起すべきだとも主張しています。

<<ユン・ドクミン前国立外交院長は、(※輸出管理厳格化の件で)文在寅大統領と安倍晋三首相の間に信頼できる外交チャンネルを早急に稼働させ、両国が収容できる案を模索しなければならないと話した。ユン元院長は「政府と韓国企業が中心となった財団を作って補償し、道義的責任を感じた日本企業が自発的に参加すれば、それを歓迎するアプローチを通じて、賢明に問題を解決していけばいい」と話した。

彼は「事態が長期化すれば被害を見るのは我が国民で、早期解決が何より必要だ」とし「日本も損をするだろうけど、比率は我々が8、日本が2ぐらいになるだろう」と診断した。彼は「この点で世界貿易機関(WTO)を通じて国際世論を造成する努力をしなければならないが、早く解決するための外交的努力が必要だ」とし、「竹島問題と同様に、この事案も仲裁委に行くことは望ましくないと判断なる」と話した・・>>

 

さて、どうでしょう。かわいいキャラがスパイの心を読んで『ちち、うそつき』と言うアニメなら歓迎ですが・・このように、財団が道義的に~治癒はまだ~なこと言っても、何の進展も期待できません。しかも、そんな人でも、『日本の心が読める』と褒められるぐらいですから、実に困ったものです。これでも、韓国側では『日本通を大使にした!手を差し伸べた!』という記事が出そうな気もしますが。あ、そういえば、カンチャンイル大使はどうしたのでしょうか・・何か面白いオチでも書きたいところですが・・影が薄すぎるせいか、何を書けばいいのかすらもわかりません。

 

 

拙著<「自由な国」日本「不自由な国」韓国  韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>が、無事に発売日を迎えました。ありがとうございます!

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、画像左の方ですが、<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >が2022年4月28日に発売されます。日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・のほうですが、韓国に蔓延する、新しい、そして歪んだ対日観、『卑日』について考察した本が発売中です。卑日>という題です(扶桑社新書、2022年3月2日)。なぜ今韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。 ・に、既刊 <文在寅政権最後の暴走>が発売中です。文政権においての日韓関係とは。文政権の考える『まともな国』とは。まともな南北、対日、対米、対中関係とは。それらはどういうもので、どう失敗したのか。そんな内容の本です。同じく既刊として、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。