韓国大統領室、米韓首脳会談1日前に『IPEFは中国牽制のためではない』とブリーフィング・・「チップ4同盟」も議論せず

韓国を訪問中のバイデン大統領、今日は尹錫悦(ユンソンニョル)大統領との首脳会談です。共同声明の発表は午後16時以降になるのでは・・とのことで、うまくいけば次の更新は共同声明関連になるかもしれません。

今回のバイデン氏の訪韓が、半導体など『経済安保』、言い換えれば中国牽制であることは、もう明らかです。昨日も書きましたがDMZよりサムスンの工場を訪問したのも、その現れでしょう。韓国側のメディアからも、いままではあまり話題にならなかった『経済安保同盟』という言葉が急に増えました。

 

今回、韓国が米国側に『用意』できたものは、『ムンとは違います』という態度の表明以外は、やはりIPEF参加を事実上確定したことでしょう。これにより、バイデン大統領は、日本でIPEFのスタートを正式発表できるようになった、との見方もあります。発表の場は最初から日本(クアッド首脳会談?)と決まっていて、その前に韓国がどうするのかを確認するために、韓国を先に訪問したのではないか・・そんな見解です。

ですが、首脳会談1日前の昨日(20日)、大統領室がブリーフィングで『中国の疎外のためのIPEFではない』と話しました。実はこれ、19日、中国メディアが、韓国のIPEF参加について否定的な見解を書いた直後のことです。本ブログでも2~3回取り上げましたが、こんな態度で大丈夫か・・としか思えません。

IPEFはまだいいとして(よくないけど)・・これでよく『経済安保』という言葉が使えるものです。経済と安保を別々に考えているなら、それは経済安保ではないでしょうに。以下、マネートゥデイ 中央日報の記事から、続けて引用してみます。韓国が『経済』と『安保』を別々のものとしか見ていないのが、よく分かる内容です。<<~>>が引用部分となります。

 

<<・・韓国政府はIPEFを、対中牽制の手段ではないと一貫して主張してきた。大統領室の核心関係者は20日、ブリーフィングを通じて、「(IPEFは)絶対に中国を疎外させるものではない」と明らかにした。この関係者は、加入に対する中国の反発の動きに「協定を追求するのではなく、協力できる一種のプラットフォームを作るだけなのに、あまりにも過剰反応ではないだろうか」と話した。

韓国の立場では、最大の貿易国である中国との葛藤が生じる状況は避けたほうがいい。すでに軍事的に韓米同盟が堅固に位置している状況で、経済的に中国を排除することで国益を毀損する必要はないのだ。したがって、韓国はIPEFを純粋に経済的利害関係を前面に出して接近する必要があるというのが、国内専門家らの指摘だ。大統領室と産業通商資源部が一貫してIPEFの性格を経済協力体系として規定している理由だ・・(マネートゥデイ)>>

 

実はこれ、前日(19日)の中国メディアの記事を意識したものです。ここからは中央日報ですが、グローバルタイムズ(「環球時報」の英文版)19日の論評で、こんなことを書きました。 <<・・「既存情報で判断すれば、半導体サプライチェーン協力がIPEFの主な焦点になるだろう」としながら、グローバルタイムズは「韓国は、米国の産業同盟から外されたくないため、いわゆる米国の半導体協力計画を拒否するのは難しいだろう」、「だからといって、韓国が米国の地政学的ゲームによって半導体サプライチェーンをハイジャックされるリスクを無視していいわけがない」と強調した。「韓国が米国と日本に屈服すれば、半導体サプライチェーンにおいて長期的に不利益になるだろう」、ということだ・・>>

また、中央日報の同記事によると、大統領室は「チップ4同盟(米国が提案した、日・米・台・韓の半導体同盟)」については、今回は議論しない、としています。チップ4は、IPEFに比べると『同盟』としての側面が強いから、でしょう。日本の場合もチップ4をどうするかはまだ分かりませんが、最近半導体関連で日本、そして台湾が見せている動きを見れば、事実上チップ4の未来を想定しているように見えます。

 

次の更新ですが、共同声明発表などによって、多少遅くなる可能性もあります。多分、サプライズと言える内容は無く、だからといってどこか大きな問題がある内容でもない(前も書きましたが、米韓首脳会談が『表向き』に失敗したことなど一度もありません)、ブログとしてはつまらない記事になるのではないか・・とは思いますが、それでも尹政権の大冒険にといて重要イベントなのも事実。文氏が「なんで会ってくれないの!」と乱入したりして大幅に時間が遅くなることさえ無ければ、次は共同声明関連に致します。最後に余談ですが、バイデン大統領、ユン大統領を「ムン大統領」と呼んだそうです(その次にはちゃんと『ユン』としました)。ムン大統領のときには、確か「ムン総理」と呼んだことがあります。

 

 

おかげさまで新刊『日本人たらしめているものはなにか』を追記しました。帰化を前にして、いろいろと考えてみて、その自分なりの結論を記録した本です。固定エントリー『新刊・準新刊のご紹介』に簡単な内容を綴りました

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください。以下、拙著のご紹介において『本の題の部分』はアマゾン・アソシエイトですので、ご注意ください。

 ・様のおかげで、こうして新刊・準新刊のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2022年6月1日発売)からですが、<日本人を日本人たらしめているものはなにか~韓国人による日韓比較論~>です。帰化を前にして考えたことを記録した本です。アマゾンページに書いてある、「私はただ、日本が好きだから、日本人として生きたいと思っています」と、「『お前は韓国人として生まれた』が、『私は日本人として死ぬ』に上書きされた時に見えてきた、日本人になるということの意味」が、本書の全てを表していると言えるでしょう。そんな本です。 ・新刊<「自由な国」日本「不自由な国」韓国 韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書) >は、日本滞在4年目に感じた「日常」と、ラムザイヤー教授論文騒ぎにまつわる、日韓の対応の差などをまとめました。2021年発売版に、相応の追記を致した新書版でございます。 ・国に蔓延する対日観、『卑日』について考察した卑日(扶桑社新書)>も発売中です。なぜ今の韓国に、日本に対する『卑』が必要なのか。それを自分なりに考察、率直に書きました。 ・刊として、文政権の失敗を振り返った <文在寅政権最後の暴走>と、自分なりの『日本語』本<日本語の行間~韓国人による日韓比較論 (扶桑社新書)>も発売中です。・刊・準新刊の詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。旧「インフォメーション」もこちらに統合してあります。本当に、本当にありがとうございます。書きたいことが書けて、私は幸せ者です。 ・れでは、またお会いできますように。最後の行まで読んでくださってありがとうございます。