バイデン大統領が「安保理改革の際、日本の常任理事国入りを支持する」と話した件が、かなり『効いた』ようです。各メディアが無数の関連記事を出したのはともかく、野党国会議員からは、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が立場を表明すべきだとの主張まで出てきました。
バイデン大統領が、韓国を発った翌日にそんなことを言ったのは、『韓国の国格が下がったということである』、とのことでして。ソース記事はニュース1です。そういえば、つい2日前にも、国格関連エントリーがありました。方向性はまったく逆でしたけど。上がったり下がったし、格も大変ですね。共に民主党は、この事態について尹大統領は責任をもって『『日本の常任理事国入りについてどう思っているのか、立場をハッキリ示すべきだ』とも要求しています。
ちなみに、なんでこれが格が下がったことになるのか。それは、格が上なら、米国が韓国を気にして、日本でそんな発言はしなかったはずだ、だから下がったという意味になる、という理屈です。韓国において格というものが、どんなものなのか、垣間見ることができる発言だとも言えるでしょう。つい1年前に、G7にゲスト招待されたことでG8がどうとか言っていた人たちが、いまさら何を言っているのか・・そんな気もしますが。以下、<<~>>で引用してみます。
<<ジョンヨンギ共に民主党議員は23日、バイデン米大統領が日本の国連安全保障理事会常任理事国進出を支持すると明らかにしたことと関連、「イ・ジュンソク国民の力代表が『大統領を変えただけなのに国格が変わった(※上がった)」と言ったが、まさか国格が変わった(※下がった)ことをこんなに早く体感することになるとは思わなかった」と批判した。
議員はこの日、SNSを通じて「反省しない国が国連安保理常任理事国になるなんてどういうことだ」としながら、、このように明らかにした。議員は「日本の常任理事国進出は、国連精神に挑戦する行為である」とし「やってきたこともそうだが、やるべきことはしないでいる国に、平和を担う安保理常任理事国の席は妥当ではない」と指摘した・・>>
ジョンヨンギ議員は、米韓首脳会談で、この話が議題に上がっていたのか、議題だったなら、会談のときに尹大統領は賛成したのか、反対したのか。日本に常任理事国の地位が妥当だと思うのかどうか。それらについて、国民の前で立場を明らかにせよ、主張しています。議員は、今回のバイデン氏の発言を『事態』と呼んでいます(笑
あくまで個人的な見解ですが、このジョンヨンギ議員の主張は、『野党としては』かなり使えるものではないだろうか、そんな気がします。韓国は、表面的には安保理改革のやり方に反対するというスタンスを取ってきました(常任理事国はそのままにして、非常任理事国を増やす案を支持する)。ただ、説明の必要も無いとは思いますが、それはただの言い訳。単に『日本が常任理事国になる』を防ぐのが最大の目標だったと言えるでしょう。
日本の常任理事国入りについて、尹大統領が日本との関係(本当は『米国との関係』ですけど)を考えて、反対の立場をハッキリ示さなかった場合、野党としては絶好の反撃チャンスになります。だからといって「反対します!」とハッキリ言ってしまうと、それは米韓首脳会談でアピールしていたことがかなりダメージを食らうことになるでしょう。こちらも、野党としては好都合です。
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