去年11月、韓国外交部「もう衆議院選挙が終わったから、安定した総理が私たちと会談に応じることを望む」

相変わらず、参議院選挙が~という話が溢れています。大統領室がNATO首脳会談での尹錫悦(ユンソンニョル)大統領の日程を発表する予定ですが、その中に日韓首脳会談関連内容は無い、とのことでして。アジア経済は、このように書いています。いつも通り、<<~>>が引用部分となります。

 

<<大統領室が北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の前に尹錫悦大統領の日程を発表するが、日韓首脳会談については言及しないと伝えられた。会談は難しくなったと見える。米国が韓米日3国の共助強化のために韓日関係改善を希望する状況で、両国が各懸案に対する認識の違いと国内世論によって首脳会談をしないなら、機会を失うことになるという懸念も出ている。

17日、大統領室と外交部によると、来る29~30日、スペインのマドリードで開催されるNATO首脳会議を2週間控え、韓国と日本政府は首脳会談の核心議題調整をしていない。議題調整がないということは、首脳会談の可能性が少ないという意味だ・・>>

 

この「首脳会談は難しそうだ」は複数のメディアから記事が出ていますが、そのほとんどが「参議院選挙があるから~」を理由にしています。ソース記事はこの後「韓国側も、そこまで会談にこだわっていない」と書いていますが、なぜか「日韓両国ともに、来年まで選挙などの政治イベントは無い」と書いてから「参議院選挙を意識しているからだとの見解もある~」との内容が出てきたり、かなり動揺(?)していることが分かります。

参議院選挙が終われば、参議院選挙があるから、参議院選挙が参議院選挙が うわあぁぁ・・最近の韓国側の記事は、いつもこのパターンです。本ブログ、前から「去年には『衆議院選挙が終われば』と言っていた」と書いてきましたが、そういえば、当時の記事とかは引用したことがありません。今日は、去年11月3日の聯合ニュースから、2021年10月31日に投開票が行われた衆議院選挙の結果について、韓国メディア、韓国外交部(次官)がどんなことを言っていたのか、ちょっと引用してみたいと思います。

 

簡単に趣旨だけまとめますと、「岸田総理が衆議院選挙で勝利して安定した政権運用が出来るようになったから、もう日韓関係を、日本内で政治利用せずに済む。だから韓国との会談もするだろう」です。なにせ、記事の題が「日本で支持される総理、私たちの前に座る(会談に応じる)ことを願う」だったりします。

<<チェ・ジョンゴン外交部第一次官が、岸田文雄日本総理の選挙勝利に言及し、日本国内政治が安定しただけに、韓国との対話に前向きに出ることを間接的に促した。チェ次官は3日、KBSラジオ「チュ・ジヌのライブ」に出演し、「日本政局が安定して日本内で支持を受ける首相が、私たちの前に座ってほしい」とし、「岸田首相はそうだと、私たちは信じる」と話した。

 

彼は「内部的に不安な首相は、国内政治として(※日韓関係を)利用するために、私たちにアプローチしてくる恐れがある」とし、「そのため、日本で強く支持される首相が現れることを期待していた」とも付け加えた。先月31日、日本衆議院選挙で岸田首相が率いる自民党が全体465席のうち261席を取るなど、絶対安定多数席を確保した。

日本岸田政権が、世論を意識しなければならない政治イベントを成功的に終えただけに、今後は韓国との関係改善と対話に積極的に出てくれることを望む。岸田政権が選挙で勝利しただけに、今は一部の世論だけの支持が受けられなくなっても、韓国との関係改善に積極的に乗り出せる。そうすることを望むという意味が込められた発言だと解釈される・・>>

 

2022年6月19日からこの記事を読み返してみると、それから岸田総理のスタンスには何の変化も無く、変わったことがあるとすると、韓国側の記事が2021年には『衆議院選挙が終われば~』から、2022年に『参議院選挙さえ終われば~』になったことだけです。なにせ、自民政権は2021年までも十分安定していました。というか、議席数で言うと、自民と公明で選挙前より少し減っていますが、そんな基本的なことも調べていないのでしょうか。それとも、調べ 『てはならない』何かの事情でもあるのでしょうか。

次の更新は、16時~17時頃になります。毎回告知はしておりますが、現在、本ブログは更新数を減らし、臨時緊縮運営中です。何か問題があるわけでもなく、休みたくなったわけでもありません。ただ、仕事も含めて、『自分で』やるべきことがいろいろ重なってしまったからです(仕事以外にも、本人でないとならない手続きなどがあります・・近いうちにまた良い報告ができますように願っています)。

それでも更新を休むことはなく、1日1~2回は更新したいと思っておりますし、大まかな次の更新時間はお知らせするつもりでおります。まことに申し訳ございません。来月中にはまたいつもの更新ペースに戻せるよう、頑張ります。

 

 

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