多くの韓国メディア、参議院選挙関連で「核心は、改憲勢力」「安倍元総理の同情票も予想される」・・「選挙さえ終われば~」主張は一気に消滅

今日は、参議院選挙の日です。今回の参議院選挙で自民・公明・日本維新の会・国民民主が合わせて82議席を取ることができれば、改憲が可能な「3分の2」が維持できる、と聞いています。いまのところ、油断はできないけど達成できるラインではないだろうか、と思われます。私は『まだ』できませんが、皆さん、ぜひ投票してください。

さて、本ブログ的に気になるのは、韓国メディアの反応です。本当に「毎日のように」、各メディアは参議院選挙さえ終われば~という記事を載せてきました。もう説明不要かもしれませんが、参議院選挙が終わって、安定した政治基盤を手にすれば、岸田総理が本来の『色』を出し、韓国との対話に積極的に載るだろう、という趣旨です。

 

岸田総理と尹大統領が海辺を走りながら「ははは~今日も首脳会談しようか~」、「ははははは~共に努力しようね~」・・とか、本気でそんなイメージを見出しているような、そんな記事も結構ありました。私の心が曇っていてそう見えただけかもしれませんが。

で、なにはどうあれ、いざ参議院選挙の日が来たというのに、なぜかほぼ全ての記事が「改憲勢力が~」「同情票が~」です。どうしたのでしょうか。もう少し喜んでもいい気がしますが。以下、ニュース1 イーデイリーから、該当部分だけ引用してみます。どのメディアも似たような内容なので、読んでみた順番です。以下、各紙、<<~>>が引用部分になります。

 

<<・・参議院選挙の観戦ポイントは、全体125議席のうち、自民党と連立与党である公明党が過半数(63席)議席を確保できるかどうかだろう。この日の選挙は20時に終了、開票する。参議院議席は計248席で任期は6年だ。 3年ごとに半数の議員を選出する。岸田文雄首相は9ヶ月余りの期間の国政運営の評価を受けることになる。ウクライナ事態によるインフレと安保政策の見直しなどが争点になる見通しだ。特に、選挙をわずか2日控えて安倍元首相が死亡し、参議院選挙結果にも影響を及ぼすと見られる。

ロイター通信によると、テネオ・コンサルタントのジェームズ・ブラディは、「与党・自民党と公明党は勝利に向かって進んでいる」とし、「同情票の波は、勝利の余地をさらに高めるだろう」と述べた。これに先立ち、日本朝日新聞は4~5日に実施した世論調査を基に、自民党と公明党が過半数の63席以上を確保すると見込んだ。この日午前、日本与・野党は声明を発表し、投票を促した・・(ニュース1)>>

 

<<10日に行われる日本参議院選挙で、与党(自民・公明)が圧倒的な勝利を収めると予想される。複数の世論調査で与党の勝利が予想されている中、安倍晋三元首相銃撃事件で、国民が自民党に同情票を与えるものと観測される。自民党と連立与党である公明党を合わせて、少なくとも63席、最大80席を持っていくと予想された。

任期が3年残った与党参議院数は70席で、世論調査の結果通りなら、今回の選挙で与党は最低133席から最大151席を得ると見られる。現在与党議席数が139席の点を勘案すれば、さらに拡大する可能性があるわけだ・・・・これに自衛隊を憲法に明記する改憲を支持する改憲案発議のために必要な議席数3分の2が維持されるものと見られる・・(イーデイリー)>>

 

さて、話を戻しますと、各メディアの反応、妙ですね。もう少し喜んでもいいのでは(笑)。何度も引用した記事なので恐縮ですが、今まで紹介してきた関連記事の中でもっとも記憶に残っているのが、東亜日報(去年12月28日)の「何もしなくていい」記事です。記事は、2021年に両国関係の進展が無かったのは参議院選挙のせいだとしながら、韓国としては何もする必要なく、ただ待っていればいいとします。

<<・・岸田首相は「外交的解決法を模索しよう」という韓国側の提案に応じていない。このような姿勢は来年7月、参議院選挙まで続く可能性が高い・・・・来年参議院選挙でも自民党が勝利すれば、状況が変わるものと見られる。政治基盤を固めた岸田首相が、いよいよ自分の色を表わすことができる。今、韓国側に必要なのは、雰囲気が熟するまで、待ってやる知恵であろう>>

 

いまごろ、参議院選挙さえ終われば~記事の「参」を「衆」に直して再利用の準備でもしているのかもしれませんが・・そこはおいといて。 同情票という表現が間違っているとは思いませんが、『失くしてから、その大事さに気づく』感覚も影響しているのではないか・・個人的にはそう思っています。さて、岸田総理、今度こそ改憲に踏み込むのでしょうか。

ちょうど、あまり『強い』内容はまだちょっと避けたかったところです。参議院選挙出口調査発表前(17時頃)に普通に更新して、それから臨時更新などで出口調査結果でもお伝えできれば、と思います。

 

 

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