韓国、ハロウィンイベントで151人が亡くなる大きな事故が発生・・『それでも酒を飲んで遊んでいた』という証言も

韓国の繁華街として有名な梨泰院(イテウォン)で、大きな事故が発生しました。ハロウィンイベントのために大勢の人が集まった中で、一部の人が倒れ、そのまま事故になったと報じられています。ノーカットニュース(CBS、記事その1その2)によると、亡くなった方は今朝のニュースで151人(※ソース記事には149人となっていますが、最新情報では151人、負傷者は76人です)。亡くなったのは殆どが20~30代で、外国人の方も19人含まれています。日本人の方が含まれているかは、いまのところ分かりませんでした。

詳しい原因は分かりませんが、狭い道で起きた『圧』が問題だとされています。公式イベント場ではなかったとのことで、『ある有名人』が現れたのが原因だという話もあります。ただ、一部の記事に現場にいた人たちが『(遊びのつもりで)前の人を押したりしていた』という話もあって、気になるところです。また、昨日はソウルで右側・左側の集会が予定されていたため、ハロウィンのために人が集まる場所が限られた、という話もあります。『じゃイテウォンにしようか』と、前から梨泰院に集まる予定にしていた人が例年より多かった(集中していた)というわけです。

 

ただ、いまのところ詳しい原因が分かったわけではありません。後で紹介しますが、事故が起きた道は『下り坂になっていた』ということで、ひょっとすると、それが一番大きな原因かもしれません。で、個人的に、原因もそうですがさらに気になるのは・・毎日経済など複数のメディアが共通して指摘していますが、現場にいた人たちの態度です。もちろん現場には、負傷者の救助に献身する人もいましたが、『状況がわかっているのかいないのか、それでも酒を飲んで遊ぶ人たちが多かった』、『消防当局が帰宅を勧めたが効果がなかった』、『近所のクラブには夜遅くまで列ができていた』、とのことでして。以下、<<~>>が引用部分となります。

<<・・30日、消防当局は最終ブリーフィングを開き、今日の午前6時30分基準、梨泰院(イテウォン)事故により亡くなった方は149人、負傷者は76人と集計されたと明らかにした。 重傷者19人が含まれている。29日午後10時22分ごろ、梨泰院ハミルトンホテルの横、路地一帯のイベント場で事故は発生した。狭い路地に数多くの人波が集まり、心停止患者が続出した(ここまで、ノーカットニュースその1です) ・・>>  <<・・外国人A氏は、「10時30分ごろ事故が起き、人々が倒れたまま1時間以上時間が過ぎた」、「11時30分時点で、倒れて下敷きにされた人々がまだ多かった」と話した。 続いて事故発生原因と関連し、「事故直前から、人同士で押し合っていた。人が多すぎるから、また遊び心で、雰囲気的にそうしたものだと思う」と説明した(その2)・・>>

 

<<・・29日午後11時頃、ハロウィン祭りが真っ最中のソウル・イテウォンで悲劇は起きた。道路には失神した数十人がマネキンのように倒れていて、緊急出動した消防士たちの忙しい姿。この日、梨泰院(イテウォン)路地近くに数万人の人派が集まり、事故が起きたのだ。警察と消防当局は事故直後の10時20分頃に現場に出動したが、人が多すぎで現場に接近することすら難しかった。すでに事故が起きてから1時間後でも、多くの人が依然として梨泰院の近くで、帰宅しないでいた。警察は「急いで帰宅してください」と叫んだが、微動もなく、そのまま人たちは現場を撮影していた。消防士と警察を助けて倒れた患者たちにCPRを試みる市民の姿だけが、この日、梨泰院で見られた唯一の希望だった。

毛布や洋服で顔を覆ったまま道路に横たわっている市民が多かった。倒れた友人の近くで、一部の市民は「助けてくださいお願いします」と泣き叫んでいた。悲劇の現場の中でも、相変らずハロウィンパーティーを楽しもうとする姿が目立った。サイレンの音が鳴り響く梨泰院の通りに、一部のクラブはまだポップミュージックを鳴らしながら営業中だった。の日、現場にいた会社員のNさんは「大勢の人が亡くなる事故が起きたと、ここにいる人なら誰もが知っているはずなのに、そのまま踊って歌う人が多かった」としながら「遊ぶのもいいが、そこまですることなのか、疑問だ」と話した。警察と消防当局が帰宅を積極的に勧誘していた午前2時でも、クラブの前には依然長い行が並んでいた。事故をさらに悲しくする場面であった(毎日経済)・・>>

 

ヨムゴンウン、ユウォン大学警察消防行政学教授は、この件について『誰かの責任』という形にするのは難しいだろう、と話しています。複合的なものだ、というのです。ここからはファイナンシャルニュースの記事ですが、引用してそのまま本件は終わりにしたいと思います。 <<・・(※ヨム教授の見解)「もちろん、誰かが間違いをした可能性は十分にあります。なぜなら押されている状況で、誰かがさらに押したのか、誰が最初に押したのか、このような状況ですから。また、それ以前に、店が法律を守らず構造物(椅子やテーブルなど)を道に設置していたことなど、そういうことも、今回の事故と関連性があるでしょう。また、自治体が管理しなければならない部分など、様々な部分でちゃんと調査して、そのような部分で責任を問うことはできます」

「それでも、(※そんなそれぞれの部分で)誰かの間違いだとできる可能性もありますが、いわば、これは街で起きた自然災害のような現象です。あえていうなら、誰かが誰かを『こ◯してやる』としながら押して、その結果で誰が亡くなったとか、そのような状況ではありません」、 「このような部分で、警察や検察が捜査過程において、難しいところでしょう。事故の原因をちゃんと明らかにし、またこのような事故が再発しないように、原因を把握して対応しなければなりません」と付け加えた(ファイナンシャルニュース)・・>>

 

 

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