北朝鮮のミサイル発射、韓国鬱陵島に空襲警報・・発令25分後にやっと緊急メッセージ『地下避難所に逃げてください』 / 住民『鬱陵島に地下避難所はありませんよ』

麻生太郎副総裁の訪韓については、本エントリーを書いている時点ではまだ会談の報道はなく、尹大統領と会同するとしても午後遅くになるだろうということで、多分、明日にお伝えすることになりそうです。ただ、朝のエントリーから続報になれそうな内容も少しありますので、北朝鮮ミサイル関連のあとにお伝えします。

ええと、本題ですが、今朝、北朝鮮が日本海側に弾道ミサイルと他のミサイルなど10発を発射しました。そのうちの一部がNLLを超え、韓国側の公海上に落ちました。これといって被害が発生したわけではありませんが、鬱陵島(ウルルンド)など一部の地域に空襲警報が発令されました。午後2時頃に解除され、いまは警戒警報中です。一時、北朝鮮のミサイルに関する日本の緊急メッセージのことを、おおげさだとか、雰囲気を盛り上げて軍事国家になるためだとか、そんな記事を載せていた韓国メディアですが・・ついに韓国でも、空襲警報が鳴り響くようになったわけですが・・

 

すると今度は、各メディアが「鬱陵郡(グン、行政単位の一つ)側がちゃんと対応しなかった」と記事を載せています。実際、褒められるような対応ではありませんでした。住民たちに退避などを進めるメッセージ(緊急メッセージ)を送ったのが、警報が発令されてから25分後。しかも、東亜日報などの報道によると、メッセージは地下待避所(地下避難所)に逃げてくださいという内容でしたが、その避難所がどこにあるのかは郡庁の人たちも把握できずにいて、住民の話によると『鬱陵島に地下避難所はありません』とのことでして(25分後という部分だけ、朝鮮日報の別記事からの情報です)。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・北朝鮮が弾道ミサイルを発射した後、慶北鬱陵(キョンブク・ウルルン)全域に空襲警報が発令され、住民が緊急退避する状況が起きた。ところが、一部の住民たちは通知を受け取れなかっただけでなく、通知を受けたけどどこに行くべきかが分からず、戸惑うだけだった。2日、鬱陵郡によると、この日午前8時55分頃、鬱陵全域に空襲警報が発令された。サイレンは2~3分間続いたと、住民たちは伝えた。サイレンが鳴り響いてから、鬱陵郡の公務員をはじめ、住民たちは地下など退避場所に向かった。

 

ところが、一部住民は空襲警報が聞けなかったし、また「地下に退避せよ」というメッセージも受け取れなかった。また、退避しろというメッセージは受け取れたものの、いざ地下避難所がどこにあるのか誰も教えてくれず、静かに家の中にいたという。さらに、鬱陵島に住んでいるというある人は、「私が知っている限り、鬱陵島には地下避難所はない」と主張した(※いくつかのメディアの記事を確認したところ、地下避難所、韓国ではまだ『防空壕』とよく言いますが、相応のものは確認できなかったとのことです。また、郡庁に1か所あるけど、普通の住民はその存在を知らないという情報もありました)。

これと関連して鬱陵郡庁の関係者は同日、東亜日報(東亜ドットコム)に「放送やメッセージで避難するようにと伝えたが、案内メッセージが受け取れなかった人もいると把握している」、「現在、後続措置を取っている」と明らかにした。続いて「今日送ったメッセージは、地下避難所など安全な場所に逃げてくださいという、一般的な通知メッセージだった」とし「メッセージで正確な場所がどこにあるかは知らせなかった」と話した。地下避難所の有無に関しては、「鬱陵島にも地下避難所があるけど、私たちも正確に把握していない」と、有耶無耶にしていた(東亜日報)・・>>

 

とにかく、これで保守陣営が少しでも団結する姿を見せるのかどうか、気になる所であります。それでは、ここからは一つ前の麻生太郎副総裁の訪韓関連ですが、聯合ニュースなど複数のメディアの記事によると、一部で予想されていた『岸田総理の親書』は持参せず、『(G20などでの)首脳会談』なども、何も決まっていないとのことです。以下、<<~>>で引用してみます。 <<・・日本政府は、2~3日韓国を訪問する麻生太郎自民党副総裁は、岸田文雄首相の特使として訪韓するものではないと明らかにした。政府スポークスマンとなる松野博一官房長官は2日定例記者会見で、関連質問にこのように明らかにし、「(※一部で予想されていた)首相の親書を持参するという事実もない」と話した・・

・・松野長官は、麻生副総裁は、政・財界人で構成された日韓協力委員会会長の資格で、相手側のカウンターパートとなるである韓日協力委員会と会談するために訪韓するものであり、「韓日間議員交流、民間交流は両国関係を支えるものとして意味がある」と評価した。彼は、首脳会談関連の質問には「日本政府は(1965年)国交正常化以来構築してきた友好・協力関係の基盤をもとに、両国関係を健全なものに戻して発展させる必要があり、引き続き韓国政府と緊密にコミュニケーションをとる考えだが、現時点で首脳会談については何も決まったことがない」と答えた。麻生副総裁はこの日の午後遅く、龍山大統領室庁舎を訪問し、尹大統領を表敬訪問する(聯合ニュース)・・>>

 

 

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