さて、「借金で投資」関連も、似たような話が多すぎで(レベルは深刻になっていきますが)そろそろここまでかな、と思うところです。でも大丈夫です。借金で投資、いわゆるビットゥは、皆さんの心のなかにいつまでも生きていることでしょう。地球の危機には帰ってきてくれるかもしれません(書くことが無かったらまた書きますという意味)。家計債務を小テーマにしていたときにも説明しましたが、ビッは借金のことで、トゥーはもともと「私も」の意味です。いまは別の解釈もあるようですが、多分、この解釈が一般的です。ミートゥーという言葉が流行った影響でできた造語だったと記憶しています。
最近は株式を購入する人たちによく使われますが・・先も書きましたが別に株に投資すること自体にああだこうだと言うつもりはないものの、ロスカット(追証などによる強制決済)が多く、ノンバンクなどから借りた分は事実上集計するのが難しいので、実際の規模が見えないという問題があります。韓国ではよく「反対売買」と言います。ファイナンシャルニュース(3日)が、ちょうどそのビットゥ民(ビットゥしている人)の1人の実例を紹介しているので、<<~>>で引用してみます。いうまでもなく、「こんなやり方はリスクが高い」と書くためであり、決してこのようなやり方を推薦するわけではないので、この点だけは絶対前提にさせてください。
<<・・「強制ロスカット(※『反対売買』)が3兆ウォン、まさかと思ったが本当に恐ろしい」、現実となった「借金投資」の恐怖 [個人投資家の世界](※題)・・・・会社員のLさん(38歳)は、もともとサムスン電子の株主だった。今年初めから積立金に回す資金で株数を増やし、適正な比率を維持していた。韓国総合株価指数(コスピ)が8000の大台を突破すると、含み益は膨らんでいった。問題はここからだった。続く半導体株の上昇相場の中で、「半導体はもっと上がる」「借金をしてでも今もっと買うべきだ」という周囲の言葉に、あっさりと流されてしまった。結局、Lさんは信用融資(※信用取引)を使って、既存の保有量の半分ほどを追加で買い増した。ポートフォリオ全体における信用取引の比率は20%に満たなかったため、無理な投資だとは思っていなかった。
ところが、6月に入ってコスピのボラティリティ(変動幅)が極大化し、1日に5〜8%ずつ乱高下する日が続くと、危機が訪れた(※日経平均も乱高下だと言われていますが、コスピの場合その2~3倍は動きます)。信用融資の担保維持率が維持ラインを下回り、余剰資金がなくて追加担保(※追証)を入れられなかったLさんは、2営業日後の市場開始時に該当の株が強制清算(強制ロスカット)されるのをただ見守るしかなかった・・・・Lさんのエピソードは、今年上半期の国内株式市場の暗い裏面を凝縮している。2日、金融投資業界によると、今年1〜6月の強制ロスカットの規模は3兆1525億ウォンにのぼる。
1月は2166億ウォン、2月は2483億ウォンだったが、米国・イラン間の緊張ショックが大きかった3月には5585億ウォンへと急増。4月には2642億ウォンへと再び減少したものの、過去最大の「借金投資」の中でボラティリティが拡大したことで増加に転じ、5月には7946億ウォンとなった。そして、変動幅が極限に達した先月(6月)、強制ロスカットは9699億ウォンに達した・・・・サムスン電子やSKハイニックスなど大手半導体株を中心に株式市場が上昇し、特定の銘柄への偏りが深刻化したことに加え、単一銘柄のレバレッジ型上場投資信託(ETF)などによってボラティリティが大きくなったことで、強制ロスカットに直面した「借金投資」の投資家が爆発的に増加したという分析が続いている。
Lさんが最初から自分の資金だけで投資していれば、急落相場も耐え抜くことができたとみられる。しかしLさんは、投資家が選択権を失ってしまうという「強制ロスカット」の手痛い点に足をすくわれた。信用融資の強制ロスカットとは、投資家が証券会社から借りた資金で株式を購入した後、担保維持率を維持できなかった場合、証券会社が保有株式を強制的に処分する制度だ。Lさんのように信用融資で投資すると、保有している株式が担保として差し押さえられる。株価が下落して担保価値が証券会社の定めた維持率を下回ると、証券会社は追加担保(追証)の納付機会を与えた後、担保不足が発生した日から数えて2営業日目の同時気配(寄り付き)で、該当の株式を強制的に処分できる。未来アセット証券のキム・ソクファン研究員は「急落相場で最も危険なのは価格の下落そのものではなく、強制清算だ」と指摘した・・
・・今年上半期の借金投資の急増には、上昇相場において信用融資で追加購入するパターンが目立つ。これは「FOMO(Fear Of Missing Out:取り残されることへの恐怖)」が働いたためだ。借金投資の指標である信用供与残高は、1月初めの27兆ウォン水準から、6月24日には38兆6328億ウォンへと過去最高値を更新した。わずか半年で11兆ウォン以上も膨らんだ計算になる。問題は、この心理が最も危険なタイミング、つまり「高値圏」の付近で最も強く働くという点だ。ここにサムスン電子やSKハイニックスを基礎資産とする単一銘柄のETFによって株式市場のボラティリティが増幅され、強制ロスカットの衝撃がさらに大きくなった(ファイナンシャルニュース)・・>> 明日は1日休みを頂きます。次の更新は5日(日曜日)の11時頃になります。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。