「共に民主党」国会議員、国会で旭日旗パネルを折ってこわすパフォーマンス

野党「共に民主党」のジョンヨンギ(田溶冀)議員が、国会の総合政策質疑で、国防部長官を相手にいろいろ聞いた後、旭日旗が描かれたパネル(多分、スチロール板)を取り出し、『観艦式に参加したとしても、この旗に敬礼をするとは』という趣旨を話したあと、パネルを折ってこわしました。国民日報など各メディアが結構大きく報道し、議員はネットではヒーロー扱いになっています。国会の『公式』行事である総合政策質疑で、現役の国会議員が行ったことであり、個人的に、大きな外交問題ではないだろうかと思っていますが・・いまのところ、そんな指摘は出ていないようです。

ご存知、海軍のソヤン艦が、日本で開かれた国際観艦式に参加し、相応の敬礼をしたことが問題になっています。それに関連し、国防部のイ・ジョンソプ長官は、先月31日、国防委員会全体会議でこの件について、観艦式の「自衛隊艦旗」は「形は旭日旗に似ているが、中で赤い円の位置が異なる。艦旗は少し傾いている」と話し、それぞれ別の旗だという主張をしました(他にも国防部は『自衛隊艦旗は国際的に公認されているものだ』とも話していますし、国際公認だけにしておけばよかったのに、なんでこんな妙な話をしたのでしょうか)。これに対しジョン議員は、「異なる旗ではないし、世界が認めても私たちは認めてはならない」と主張しました。 以下、<<~>>が引用部部になります。

 

<<・・昨日(7日)予算決算特別委員会の総合政策質疑で、ジョン議員はイジョンソプ国防部長官を相手に論議に対して強力に批判した。前日、海軍は海上自衛隊創設70周年記念国際観艦式で旭日旗のような自衛艦旗を掲げた護衛艦「出雲」に挙手敬礼をして議論が起きている。これをめぐって議員は「参加する必要がない行事にわざわざ参加し、旭日旗に海軍が敬礼したという批判がある。日本海軍(※自衛隊)に対して、われわれが挙手敬礼をしたこと自体が、国民には納得できないと見る」と指摘した。

これに対しイ長官は「敬礼したのは、それが自衛艦旗であるからで、旭日旗も掲揚されていたが観艦式というのは主催する国家の代表が乗船したその艦艇に向けて国際慣例によって敬礼するものだ」と解明した。しかし、ジョンヨンギ議員は「私がここに持ってきた」と旭日旗が描かれたパネルを取り出した。彼は「この旗、長官は、少し傾いている旗とは別のものに見えるか」とし「日本外務省が『海上自衛隊と陸上自衛隊の旗は2015年自衛隊法施行令に基づいて旭日旗で採択した』と紹介している」と説明した・・

 

・・それでもイ長官は「似ていると話した。全く同じではないと話したのだ。自衛対艦旗は国際的に認められてきたものだ」と答えた。すると議員は「国際的に認められれば、私たちも認めなければならないのか。世界が認めれば、自衛隊に私たちが敬礼をしてもいいというのか」と反論した。イ長官は「国際管艦式に参加する問題は、おっしゃったその問題とは別だと私たちは見ている。それで、これを安保の側面で国益のために参加したものだと理解してほしい」と答えた・・>>

政治的なパフォーマンスだという声もあるにはあるものの、全般的にはジョンヨンギ議員の行動に良い反応が出ている、とのことです。多くのメディアがこの件を報道しており、中央日報は「パネルは、バリバリと音を上げながら、粉々になり、その様子が国会議事中継システムを通じて生中継された」とも。中央日報のこの記事はちゃんと日本語版記事を出していますが、似たような内容の朝鮮日報はまだ日本語版が見当たりません(今朝の時点でのことで、今頃は出ているかもしれませんが)。

 

 

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