ユン大統領、早くも来年春にレームダックか・・韓国総選挙、「与党候補に投票」37.5%、「野党代表に投票」51.5%

まだまだ気の早い話ではありますが、どうやら今のままだと、国会での「野党優位」は変わりそうにありません。一部からは『総選挙結果によっては、早めのレームダック』という話もでています。「ユン大統領と国民の力(与党)には、来年の総選挙が問題。現在、議席が115席に過ぎない国民の力が、政府が推進する政策に力を与えることができない政局が続いている。そのためにも来年総選挙はかならず勝利しないとならない。来年総選挙で勝利できなければ、ユン大統領のレームダックが始まるだろうという話が出ている理由だ」、と(ソース記事ではありませんが、デイリアン4月8日)。

そんな中、『明日が総選挙日なら、どの政党の候補に投票しますか』という質問に、国民の力(与党)候補と答えた人が37.5%、共に民主党(野党)候補と答えた人が51.5%という調査結果が発表されました。大規模調査ではなく、時事ジャーナルというメディアが世論調査機関と共同で調べた数値ではありますが、最近の他の世論調査関連データと大きなズレはなく、むしろ大統領支持率は36.9%と、時事ジャーナルの調査が、他のデータとくらべて若干高い方です。

 

特に、今月5日、教育監(自治体の教育行政責任者)と基礎議員(市・区議員など)再選挙・補欠選挙がありました。結果は、与党の負けでした。全般的に与党側への票が減っており、特に、保守支持が強い蔚山(ウルサン)の教育監選挙で野党が勝ったのは、各メディアに大きく報じられています。蔚山で共に民主党が勝つなんて、ほぼありえないことだ、と(共に民主党も『驚いた』とコメントしています)。さらに、いま与党「国民の力」の党代表は、蔚山市長出身です。ユン大統領への支持もそうですが、この前本ブログでも取り上げた『党内の分裂』も大きな理由になっています。ユン大統領『派』とされない大物たち、たとえば前代表イジュンソク氏、前回の大統領選挙で候補単一化に応じたアン・チョルス氏などが、事実上、党内で影響力をうしなっていること、などなどです。以下、<<~>>で引用してみます。

 

<<・・時事ジャーナルがジョウォンC&Aに依頼し、今月3~4日、全国成人2002人を相手に世論調査を行った結果、「来年の総選挙で、どの政党が最も多い議席を得ると予想しますか」という質問に、共に民主党が55.5%、国民の力は39.1%の支持を得た。両党の格差は16.4%ポイントで、これは誤差範囲外になる。目立つのは、国民の力が保守優位地域とされるる釜山・蔚山・慶尚南道(いわゆるPK地域)で、誤差範囲内ではあるが、共に民主党におよばなかった点だ。共に民主党はPK地域で52.5%を獲得し、41.1%を得た国民の力に11.4%勝っていた。国民の力は大邱・慶尚北道(いわゆるTK地域)と江原・済州では誤差範囲内で優位だった・・

・・「明日が総選挙だったらどの党の候補に投票するか」という質問にも、共に民主党が51.5%を得、国民の力は37.5%にとどまった・・・・ユン大統領の国政遂行支持度の肯定(※支持する)は36.9%だった・・・・『支持しない』は61.4%だった・・・・ キム・ボンシン ジョウォンC&A副代表は、「今のように政局が流れていくと、国民の力が総選挙で勝利するのは難しいということになる」と分析した(時事ジャーナル)・・>>

 

先月15日にも、『次の大統領にふさわしいのは誰だと思いますか』という世論調査結果が発表されましたが、なんと李在明(イジェミョン)氏が37.3%で1位でした。3ヶ月に1回同じ調査をしているニューシースによると、前回(2022年12月)とあまり変化がない、とも。3月にもエントリーしたことがありますが、個人的にも、まさかまだ1位だったとは、驚きでした。与党側で人気があるハン・ドンフン法務長官が16.4%で2位。ホン・ジュンピョ大邱市長が3位(7.2%)、オセフン ソウル市長が4位(7.1%)・・・・アン・チョルス議員(4.2%)、イ・ナギョン元「共に民主党」代表(4.1%)、ユ・スンミン前議員(3.5%)、キムブギョム前国務総理(1.6%)などなどです。 「支持候補なし」は6.5%。 最後に、またまた申し訳のない告知となります。3日前に1回休んだばかりですが、今日も更新はこれだけです。次の更新は明日(日曜)の11時頃になります

 

 

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