なんか、ディープシークという中国のAIが話題です。エヌビディアの株価など、いわゆるAI関連株などが、あんなことやこんなことになったというニュースが目立っています。あ、以下、株価や為替レートなどはすべてソース記事の掲載時点の情報なので、投資などをなさる方は必ず最新の情報をチェックしてください。なんか、ずっと安い開発費で、チャットGPTなど既存のAIに遜色ない性能を持っていて、このままAIバブルがはじけるのではないか、そんな展開になったようです。AIバブルというのが、ちょっともろい状態だった・・というのもありますが。ただ、総判断するのは早すぎる、ディープシークが過大評価されている側面がある、という反論も出ています。
アンドロイドが電気羊の夢を見るかどうかは分かりませんが、ディープシークはプーさんの夢だけは見てはならないことになっているようでして。めずらしく韓国経済(27日)も指摘していますが、ディープシークは、天安門事態の情報とか、習近平主席への批判などはしません。もちろん尖閣諸島についても、中国の主張そのままの返事をします。AIを使う人が増えれば増えるほど、人はAIの説明から「価値観」を学ぶことになるでしょう。安保という概念も価値観あってこそのものだと考えると、この中国のAIは、いままで出てきた中国関連の話の中で、もっとも気をつけるべきものではないでしょうか。形を変えた冷戦と言ってもいいかもしれません。
やはり、日本も早く日本のAIを開発し、またはちゃんと現地化(日本化)を行い、日本の価値観と共存できる存在として大事に育てて行ってほしいところです。簡単な仮定として、日韓が同じAIを使用することは難しいでしょう。日本だと、こちら側の意見だけを話すAIではなく、「ところで主さんよ、こういう意見もありますぜ」と別の見解も合わせて話してくれる、そんなAIが高く評価されるかもしれません。「判断は人間が下す、AIはそれを手伝う」形が、もっとも良い結果に繋がるでしょうから。あと、本題とはちょっとズレますが、同じ韓国経済の別記事で、「安全資産である日本円とスイスプランが大幅に高くなった」と書かれていて、ちょっと笑ってしまいました。このメディアだけでもありませんが、円や安くなっていた頃には「もう円は安全資産ではない」「国力の問題」と無数の記事を出していたのに、こんなときはあっさり「円は安全資産だから~」という書き方になってしまう、と(個人的にはこれが本題だったりします)。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・人工知能(AI)バブルがはじけようとしているのか。低コストで構築された中国のAIモデルが与えた衝撃に、2年間米国及び主要国の証券市場を成長させたAI株価に対する疑問が提起されている。27日(現地時間)、マーケットウォッチなど外国メディアは、中国のAIモデルの限界を指摘し、AIバブルがはじける過程で短期的には問題もあるだろうけど、長期的に見れば、米国のAIや全体技術分野に肯定的であると予想した。中国のディープシークは、オープンAIやGoogleなどの米国の大手企業が発売したのと同様の性能のオープンソースAIモデルを発売した。このモデルは、NVIDIAが対中輸出関連措置を抜けるために、より低仕様に設計したH800チップで560万ドルを投資して開発・訓練したと明らかにし、世界を驚かせた。
オープンAIやアンソロピックのようなAIスタートアップと、グーグル、メタプラットフォームの最新AIモデルの開発や訓練には平均して1億ドル程度がかかるとされてきた。これは、米国の対中半導体輸出関連措置の効果と、米国企業のデータセンターへの大規模投資に疑問を提起させた。特に、先週トランプ大統領が大々的に発表した5,000億ドル規模のAIインフラプロジェクトである「スターゲート」プロジェクトの意味も色褪せてしまう。しかし、中国が米国のAIを上回るのは当分の間、簡単ではないという指摘だ。まず、ディープシークの560万ドルという数値には、研究開発費用やその他の費用は含まれておらず、実際の全体投資資金に関する情報は不明だということだ。
バーンスタインのアナリスト、ステイシー・ラスゴンは「ディープシークが500万ドルでオープンAIを構築したわけではない」とし、投資コストとモデルの性能について冷静に評価した。次に、他のすべての中国産AIモデルと同様に、中国は特定のテーマに関するコンテンツに自己検閲をしており、AIもその限界を持つという点だ。例えば、1989年天安門広場デモや国家主席習近平など、中国AIモデルは中国の問題に対する質問にはちゃんと答えを提示してくれない。また、中国AIモデルは、中国産AIチップがないため、備蓄されたNVIDIAチップで訓練しなければならないということだ。米国産グラフィック処理装置(GPU)の対中輸出関連措置で、中国内での追加的なAIモデルの開発はしばらく難しい見通しだ(韓国経済)・・>>
ここからはいつもの告知ですが、久しぶりに新刊のご紹介です。本当にありがとうございます。新刊は自民党と韓国」という題です。岸田政権・尹政権になってから、「関係改善」という言葉がすべての議論の前提になりました。果たして、本当にそうなのでしょうか。いや、それでいいのでしょうか。じゃ、同じ路線でないのは、たとえばこれから日本政府の路線変更があった場合は、それは「改善」ではないのでしょうか。そんな疑問に対する考えを、自分なりに、自分に率直に書いてみました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
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・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2024年12月22日)<自民党と韓国>です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・準新刊(2024年5月2日)は、<Z世代の闇>です。いまの韓国の20代、30代は、どのような世界観の中を生きているのか。前の世代から、なにが受け継がれたのか。そんな考察の本です。・既刊として、<韓国の絶望、日本の希望(扶桑社新書)>も発売中(2023年12月21日)です。「私たち」と「それ以外」、様々な形で出来上がった社会の壁に関する話で、特に合計出生率関連の話が多目になっています。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。