米国、韓国に毎日提供していた対北朝鮮情報を中断・・韓国メディア「情報共有の全面中断のリスク」

この件、17日にもお伝えしましたが、米国が韓国政府に提供していた対北朝鮮関連情報が、届かなくなっています。「制限されている」とのことですが、詳しくどれくらいなのかは分かりません。韓国政府は、問題になった統一部長官の発言について「米国側にすでに説明し、理解を得ている、(情報提供中断などの)問題がもしあるならそれは別の話」、「米国側から抗議などがあったとは聞いていない」などと話していましたが、19日のハンギョレ新聞、20日のファイナンシャルニュースによると、毎日米国側が韓国側に提供されていた50~100p分量の北朝鮮関連情報が届かなくなっており、情報が(完全に)「断絶される恐れがある」(記事の題、原文ママ)とのことです。きっかけは、米韓両政府がまだ公開水位も決めていない情報、北朝鮮の第3各施設とされる「亀城」について、韓国の鄭東泳統一部長官が公言したことです。ただ、鄭長官長官の発言は情報提供を制限口実にすぎず、韓米懸案をめぐる様々な衝突が表面化したものではないのか、そんな分析も出ています。以下、<<~>>で引用してみます。

<<・・鄭東泳 統一部長官が、北朝鮮のウラン濃縮施設稼働地域として「平安北道亀城市」を指摘した後、米国から1日50~100枚ほどの対北朝鮮情報共有が中断されたことが確認された。与党の高位情報専門情報筋は19日、ハンギョレ新聞に「(米国が提供してきた対北朝鮮情報が)1日に50~100枚ずつ積み重ねられてきたが、現在は、情報共有が行われていない。これは深刻な問題だ」とし「早くこの問題を解決しなければならない」と話した。米国が対北朝鮮情報共有を制限したのは、一週間ほど前からだとも伝えられた。米国が問題とした鄭長官の発言は、先月6日、国会外交統一委員会で北朝鮮のウラン濃縮施設稼働地域として「平安北道亀城」を初めて言及したものだ。




米国が偵察資産で収集する対北朝鮮情報は、衛星・監聴・偵察機などを通じて確保したものだ。核施設の位置などは最高水準の機密として分類される。具体的な位置や情況が公開されると、衛星軌道、監聴対象通信網などが逆追跡され、北朝鮮が迷彩・遮蔽・通信変更に乗り出すことができる。米国はこれにより情報網が無力化し、同盟間の信頼が損なわれる可能性があることを懸念していることも分かった。鄭長官の発言後、米国は様々なチャンネルを通じて、韓国政府に抗議してきたと伝えられた。これに対し、統一部の副スポークスマンは17日のブリーフィングで、「鄭長官は国際研究機関報告書など公開情報に基づいて亀城について言及したことがある」とし「私が知っている限り、米国側に十分説明し、米国側も理解した」と解明していた(ハンギョレ新聞)・・>>

 

<<・・鄭長官の発言後、米国は様々な外交チャネルを通じて韓国政府に問題点を指摘し、北朝鮮の情報提供を中断したと伝えられた。これにより、韓国外交当局が中断された米国の情報提供を復元するために努力中だという。一方、統一部は鄭長官の発言が既に公開された情報から出たものだと反論し、韓米間の立場の差は、依然として縮まっていない。20日、政治関連情報筋と外交当局などによると、鄭長官の発言以後、米国の対・北朝鮮情報提供が1週間も中断中だと伝えられた。しかし、統一部は連日、事案を縮小しようとしている。統一部当局者は、「駐韓米国大使館と様々な形で定期的にに疎通をしており、その過程で、米大使館側の問い合わせがあった」としながらも、「長官の発言の背景について説明したが、米側が抗議したという話については、知っていることがない」とした。




また統一部は、米国が韓国に対北朝鮮情報共有を、今後キャンセルすることにしたかどうかも知っていることがないと伝えた。統一部は「亀城におけるウラン濃縮の可能性はすでに2016年米国科学国際安全保障研究所(ISIS)報告書発表以来、最近までいくつかの研究機関および主要メディアが報道したことがある」と主張中だ・・・・鄭長官は先月6日、国会外交統一委員会に出席し、ラファエル・グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務総長の報告内容を引用し、北朝鮮のウラン濃縮施設が稼働する地域として寧辺・亀城・降仙の3カ所を指摘した。しかし、グロッシーIAEA事務総長は先月2日(現地時刻)、オーストリアのビーンで開かれたIAEA基調演説で、寧辺と降仙はウラン濃縮施設として言及したが、亀城には言及しなかった。

野党側は、鄭長官の即時辞退を促した。国民の力の首席スポークスマンの論評を通じて「鄭長官の無責任な言行が、大韓民国安保の核心基盤である韓米共助を揺さぶり、私たちの安保態勢を自ら崩す結果を招いている」と・・・・憲法的にも問題がある北朝鮮の「二国家論」に同調するような発言で国民的混乱と対外不信を増幅させた事例も累積されたと指摘した(ファイナンシャルニュース)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

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