米国務省、CIA、在韓米軍、相次いで韓国政府に問題指摘・・韓国政府「何が問題なのかわからない」

まず、更新が遅くなって申し訳ありません。さて、米国とイランが終戦協議(または停戦の延長?)できるのかに世界が注目していますが・・本ブログはテーマ的に、米韓の間の溝について、続報です。2~3回取り上げましたが、韓国の鄭東泳統一部長官が「米国との事前調整なしに北朝鮮関連情報を公言したこと」をきっかけに、積み上げられていた米韓の不信感が爆発しています(一つ前のエントリーも参考にしてください)。李在明大統領が「鄭長官が『米国からもらった機密をばらした』かのように主張することは全部間違っている」と、事実上、鄭東泳長官を擁護したことで、長期化される可能性も出てきました。そもそも短期間で解消されそうな話でもありませんでしたが。また、これもいつものことですが、アジア経済(21日)によると、米国側は急に対北朝鮮情報の共有を制限したのではなく、すでに先月から様々な形で韓国政府に問題を指摘してきた、でも韓国政府は何の対処もしなかった、とのことでして。

台湾側からの表記問題もそうですが、いつも韓国政府は「急に言われた」「説明して理解が得られた」という話ばかりです。でも、実は「前から公式に問題が指摘されていた」「理解が得られたとは言えない状態」だったりします。今回も、そのパターンの一つではないでしょうか。また、この件が世論的に「まったく問題視されていない」ことも驚きです。保守側の一部の人たちだけが騒いでるだけで、例えば支持率に影響したとか、そんな話はまったくありません。「米国との関係も中国との関係も日本との関係もイラン問題も経済問題もうまく対処できている李在明大統領」というイメージを強調している韓国ですが、実態は、「こんなもの」でしかないわけです。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・米国が先月、韓国側外交安保当局に対し、同時多発的に抗議していたことが確認された。鄭東泳統一部長官が「亀城核施設」発言をした直後、衛星、偵察など多様な情報制限を、すでに予告していたわけだ。21日、政府関係者によると、米側の抗議は、マイケル・ディソンブリー国務省東亜太次官補が先月11日に訪韓した時から始まった。当時、ディソンブリー次官補は外交部高位当局者との協議の過程で、鄭 統一部長官の発言に言及した。鄭長官が先月6日、国会で北朝鮮ウラン濃縮施設所在地として既存に知られている寧辺、降仙の他に「平北の亀城」に言及してから、5日後のことだ。続いて、米中央情報局(CIA)も国家情報院に衛星、偵察など多様なタイプの資産を通じて得た対北朝鮮情報を共有してくれたが、事前協議なしに露出したことに抗議していたことが分かった。同時点で在韓米軍も国防部側に今後対北朝鮮情報を遮断することもありえる、と通知してきた。

韓米間での葛藤の幅が広がるばかりで、米側は今月から情報の共有を遮断した。米国は定期的に韓米間で共有していた対北朝鮮人工衛星情報を一部遮断した。米国は、以前にも提供していた対北朝鮮情報を韓国が任意に公開すれば深刻な「情報財産権」的問題だとしてきた。情報当局は、米側が遮断した情報の範囲について具体的な言及は避けている・・・・軍関係者は「米国が共有を制限した情報は軍事的側面から影響を直接与える情報ではない」とし「弾道ミサイル発射など北朝鮮軍動向は以前と同様に徹底的に韓米間の偵察が行われている」と話した。




政府は、米国の対北朝鮮情報の遮断など、反発について、理解できないという反応だ。李在明大統領は20日、鄭東泳統一部長官が第3の北朝鮮核施設所在地として亀城を言及したことと関連して「鄭長官の発言以前にも構成核施設が存在するという事実が各種論文とメディア報道で既に全世界に広く知られていた点は、明らかなファクト」と述べた。李大統領はこの日、X(X・旧ツイッター)でこのように明らかにし、「鄭長官が「米国が知らせた機密を漏洩」したことを前提したすべての主張と行動は間違っている」と指摘した。

※一つ前のエントリーで引用した記事内容ですが、ファイナンシャルニュースによると、「鄭長官は先月6日、国会外交統一委員会に出席し、ラファエル・グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務総長の報告内容を引用し、北朝鮮のウラン濃縮施設が稼働する地域として寧辺・亀城・降仙の3カ所を指摘した。しかし、グロッシーIAEA事務総長は先月2日(現地時刻)、オーストリアのビーンで開かれたIAEA基調演説で、寧辺と降仙はウラン濃縮施設として言及したが、亀城には言及していなかった」とのことです※

鄭長官の発言以後、米国が情報共有を一部制限し、野党側では更迭主張まで出ているる中で、公開された情報を言及したに過ぎないと強調しながら、問題提起の「底意」まで言及し、鄭長官の反論に力を添えるためだと解釈される・・・・政府内部では、韓米間で衝突は非武装地帯(DMZ)出入り承認権限問題をめぐって始まったとみる見方が多い。国連軍司令部側は「大韓民国がDMZ出入承認権限を持つのは停戦協定に正面衝突することで、国連軍司令官権限を過度に毀損すること(so undermine)」と反発した。国防部は最近米国側に、DMZ共同管理を提案したが、国連軍司令部が受け入れるのは難しいとされている(アジア経済)・・>>

個人的には、日米軍事演習を補助する形で在韓米軍の戦闘機が黄海に出撃し、中国の戦闘機と対峙したときの韓国政府の反応(韓国政府はこれを在韓米軍の問題としました)のほうが、もっと問題ではなかったのか・・な気もします。今日の更新はこれだけです。次の更新は明日(22日)の11時頃に致します。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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