米国のマルコ・ルビオ長官の発言で、韓国で多くの記事が出ています。議会で、共和党のダレル・アイサ議員が、韓国政府に対して「韓国政府は左傾化されていて、中国にもっと多くの道を開けている」としながら、クーパンなど米国企業に対する不当な待遇は、その根拠のようなものだと発言しました。それに対して、マルコ・ルビオ長官は、「韓国民の選択を尊重する(メディアによっては『それが民主主義だ』と訳されることもあり、現韓国政府は民主主義による結果だという趣旨)」としながらも、ダレル・アイサ議員の主張に事実上、同調するような発言をした、とのことでして。民主主義国家では、「日本のように、米国に友好的な指導者を選ぶこともあるが、そうでない場合もある」などの発言です。
ちなみに、前にも何度か取り上げていますが、クーパンだけでなくいわゆる非関税障壁問題などにおいても、米国企業が不当な待遇を受けているという主張は、米国議会、共和党議員たちから何度も提起されています。別に議会だけでもなく、近い事例だと今年の2月にも、趙顕 外交部長官が訪米中に、ジェイミソン・グリアUSTR(米国通商代表部)代表が、「非関税障壁が改善されないと、関税を上げるしかない」と話したことがあります。グリア代表は、「他の国とも会談しないといけないので韓国とだけ長く話すことはできない」「非関税障壁が改善されないなら、何の感情もなく関税を引き上げるしかない」などと話した、とも。ちなみに、韓国は日本やEUとは異なり、米国との貿易(関税)合意内容を履行するには国内法の多くを変えなければなりません。だから「対米投資特別法」というものが国会を通過しないといけませんが、2月の時点ではまだ通過していませんでした。
いまは一応、法案は通過していますが、日本のように具体的な投資計画が発表されているわけではありません。通貨スワップしてくれ、という話は何度も出ていますが。逆に、米国企業に不利とされる法律(こういうのが非関税障壁とされています)は、ちゃんと通過されています。当時のグリア代表の話も、そういう背景から出たものでした。そういう主張の中には、韓国政府が中国寄りではないのか、米企業への待遇もそのためではないのか、そんな話も、少なからず出ていました。ソース記事のMBC(4日)によると、それでも米国の政府側の人たちがそんな発言をすることはありませんでしたが、今回のルビオ長官の発言は、多少遠回りとはいえ、トランプ政権が「そういう主張」を間接的に認めたことになる・・とのことでして。それは、ま、結構前から認識はしていたでしょうけど。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・「韓国は親中・左傾化、クーパンも不当な待遇、ルビオ氏の発言から透けて見える本音」(※題)。「韓国政府がクーパンなどの米国企業を不当にに扱っている」という米国議会の一部主張に対し、マルコ・ルビオ国務長官が、公の場で同調しました。韓国が「親中・左傾化」しているという主張にも、同意するような姿勢を示したことで、これまでは「疑念の段階」にとどまっていたトランプ政権の本音が、初めて、公式の場で露わになった形です・・・・米国下院の外交委員会に出席したルビオ国務長官。ある議員が(※記事には書かれていませんが共和党のダレルアイサ議員です)「左傾・親中傾向の韓国政府が、クーパンなどの米国企業に圧力をかけている」と主張すると、「それが民主主義だ」としながらも、だからこそ時には米国と異なる見解を持つ指導者が選ばれることもあると、相槌を打ちました。
【マルコ・ルビオ / 米国国務長官「民主主義国家では、時には日本のように米国の国益により好意的な指導者を選出することもありますが、時には(米国とは)異なる見解を持つ指導者を選ぶこともあります」】。さらに「米国の国益に問題をきたすなら、それに関与せざるを得ず、それは韓国に対しても同様だ」と述べ、クーパンが韓国で不当に扱われているという趣旨の発言をしました。韓国の動向が米国の国益を損ねているという意味です。また、こうした問題が昨年の米韓通商交渉にも影響を与えたと言及しました。【マルコ・ルビオ / 米国国務長官「率直に言って、米国企業に対する韓国の一部の対応が、(昨年)通商協定を妥結させる米国の能力に影響を与えたと考えています」】・・
・・ルビオ長官は今年2月、訪米した韓国の趙顕 外交部長官ともこういう問題に関する意見を交わしたとされていますが、今回のように「韓国が米国企業に不当な差別している」という主張に公然と同調したのは初めてのことです。特に、トランプ大統領が進める「相互関税」の賦課が司法府によって差し止められた後、米国政府が新たなグローバル関税計画を推進しているタイミングだけに、今回の発言が出た背景に関心が集まっています(MBC)・・>>
あと、これは別件ですが、昨日の「投票用紙が足りない」問題ですが、「投票所側は、後になってどこかから投票用紙を持ってきたけど、それはどこからどうやって持ってきたのか?」という話が出ています。KBSによると、予備、または別のところで使うために受領しておいたものだそうですが、法律では「投票前日までは各地域の選挙管理委員会に分配しておく」となっている、とのことでして。すなわち、これ、違法じゃないのか(その用紙で投票した人たちはどうなる?)、とも。また、投票用紙をビニール袋、メディアによっては「ビニール製のジッパーパック」に入れて「バイク」で持ってきたとのことですが、投票用紙じゃそんなふうに運んでいいのか、という指摘も(笑)。 で、今日の更新はこれだけです。このままちょっと遠くまで行ってきます。明日も1日休みをいただいて、次の更新は7日(日曜日)の11時頃になります。最近、休みが多くで申し訳ありません。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。