韓国李大統領、「共有と安全」強調するも、G7核心鉱物安定化には参加せず

さて、ちょっと遅れましたが、ある意味「安定(?)の韓国」らしいネタがあったので取り上げてみます。主要7カ国(G7)会議で、レアアースやリチウム、ニッケルなどの重要鉱物について、特定国(特定仮面は誰でしょう)への依存度を2030年までに60%未満、可能な限り早期に50%未満へ引き下げる数値目標で合意しました。経済的威圧に対抗し、サプライチェーン強靱化と備蓄協力に向けた取り組みを進めています。最新の取り組みと合意内容数値目標の設定: G7として初めて、レアアース(希土類)などの特定国への依存度を2030年までに60%未満、将来的には50%未満に引き下げるという削減目標を設けています。G7が「目標設定」したのは、今回が初めてだそうです。そこで、ゲスト参加だった国々はこの合意に参加せず、オーストラリアだけが参加しました。事情はいろいろあったでしょうけど、簡単に言えば、オーストラリア以外は中国のことを気にしているのでしょう。

特に、韓国の李在明大統領の場合、G7で「安全と共有」を主張しました。AI時代に必要なのは、安全と共有である、と。李大統領の主張はAIに関するもので、「核心鉱物(重要鉱物)」に限られた話ではありませんが、経済と安保が「経済安保」という概念になっている中、それらを別々に考えることはできないでしょう。にもかかわらず、それを強調した直後にG7のサプライチェーン関連合意には参加しなかった、ということになります。中央日報毎日経済などが報じています。さて、ここで、韓国の「実用外交」においての、「安全と共有」が、どこの国を中心にしたものなのか。そういう側面も見えてきます。李大統領はまた、「各国の技術の差が、成長の差になってはならない」としていますが・・それを「技術がある」国が納得するのでしょうか。以下、<<~>>で引用してみます。




<<・・「李大統領、G7でAI時代の核心課題として『共有』と『安全』を提示」(※題)・・・・李在明大統領が17日(現地時間)、G7(主要7カ国)サミットでAI(人工知能)時代の核心課題として「共有」と「安全」を提示し、国際社会の共同対応への努力を強調した。青瓦台(※韓国大統領府)は報道資料を出し、李大統領がこの日、エビアンG7サミットの最後の拡大首脳会議セッションであるワーキングランチに出席し、「安全で迅速、かつ効率的な人工知能の導入保障」をテーマに議論したと明らかにした。今回のワーキングランチには、G7加盟国および5つの招待国の首脳とともに、オープンAI、アンソロピック、メタ、グーグル・ディープマインドなど、主要なグローバルIT企業のCEOらが大挙出席し、膝を突き合わせた。李大統領は会議で「AIが少数のための特権になってはならず、すべての人のための包摂的な成長の道具とならなければならない」と言及し、韓国政府が推進している「みんなのAI」ビジョンを国際社会に共有した。

特に李大統領は、先立つセッションでも「AI技術の発展による成果を世界のすべての国と共有し、共に成長することが重要だ」とし、「各国の技術格差が成長の格差につながらないようにしなければならない」と強調した・・・・李大統領は「現在の世界的な流れは技術開発に偏重しているため、安全性の確保のための対応が並行されなければならない」とし、「特に国際社会の対応速度が技術の発展より遅れないよう、より強い共同対応の意志が必要だ」と力説した。一方、今回のG7サミットでは、議長国であるフランスの主導で・・・・など、計8件の成果文書が採択された。このうち、韓国政府は7件に同調した。韓国政府が最終署名に見送った1件は、G7サミットで追加採択された「核心鉱物サプライチェーン安定化」宣言文だ。当該の宣言文は、核心鉱物のサプライチェーン多変化と備蓄を扱っているが、実質的には中国のレアアース輸出規制措置を狙い撃ちした性格が濃いことが分かっている(中央日報、18日)・・>>




<<・・「中国を意識か…韓国、G7『核心鉱物サプライチェーン同盟』に見送り」「8つの文書のうち唯一署名せず」(※題)。韓国が15〜17日(現地時間)・・・・G7(主要7カ国)サミットで採択された8件の文書のうち、「核心鉱物サプライチェーン安定化」の文書に唯一参加しなかったことで、その背景に関心が集まっている。残りの中の中の「均衡ある・持続可能な・回復力のある成長」「未成年者のための安全なデジタル環境」など7件には署名した。核心鉱物の文書が事実上、中国をターゲットにしたものであるため、韓国政府が外交的な負担を感じたのではないかという解釈が出ている・・・・核心鉱物の文書には「私たちは核心鉱物に対する恣意的な輸出制限や報復措置を含め、経済安全保障と回復力を損なう非市場的な政策・慣行、および経済的威圧の使用について深い懸念を表明する」という内容が盛り込まれている。

また「私たちはレアアースおよび永久磁石について、G7およびパートナー国以外の単一供給国への依存度を、2030年までに60%未満へと大幅に引き下げることを目標とする」とした。文書に「中国」という表現はないが、レアアースの輸出規制に乗り出した中国を狙ったものであることに重きが置かれている。この文書はG7加盟国すべてが署名に加わり、招待国のなかではオーストラリアだけが署名した。オーストラリアは全世界のレアアース埋蔵量の約5%を保有している。ただし、李大統領はG7サミットの第2拡大セッションで「(核心鉱物の)サプライチェーン多変化と回復力強化のためのG7の努力を積極的に支持する」と述べ、核心鉱物サプライチェーン安定化の趣旨には共感するという立場を明らかにした(毎日経済、18日)・・>>

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
エントリーにコメントをされる方、またはコメントを読まれる方は、こちらのコメントページをご利用ください

   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。