「はやくG7になりたい」という記事はもう結構な数を取り上げてきました。文在寅政権ではG8という言葉が流行ったし、さすがに難しいと思ったのか、それからはG9という話になって、それからもこの話は何度も何度も出てきました。しかし、いまAIにも確認しましたが、「そんな話がある」ものの、いざG7などでこの件が議論されたことはなく、どちらかというと「G7+ゲスト」というスタンスで枠を広げようとしているのではないか、そんなところです。朝鮮日報(21日)ですが、2020年、記者が山内康一元議員から「韓国をG7に」という話を聞いたそうです。それに感動したのか、日本の重鎮議員がそんなことを言うなんて!日本は反対すると思っていた!」、「いまでも」日本が誇れるのはアジア唯一のG7ということだからだ!そんな記事を載せました。ちなみにその山内康一議員、立憲民主党の衆議院議員でしたが、その翌年の2021年の選挙で負けてから引退しました。
アメリカが推薦し、日本が同意すればG7になれる、重要なのは米国というより日本だ、という内容で・・言い換えれば、G7になれないでいるのは日本が反対しているからだ、という意味にもなります。「それしか誇れない」国に、なんでここまでくらいつくのかよくわかりませんね。また、「なんでG7になりたがるのか」についてたまに引用している、2023年5月19日のものですが、毎日経済の記事も該当部分だけもう一度紹介します。結論から言うと、「規則を守る側ではなく、規則を作る側になりたい」というのが、その目的です。記事によっては「ルールメイカー」「ルールテイカー」と表現することもあります。G7というのは、自由民主主義陣営という意味がなにより強いはずですが・・ついこの前、G7で中国を意識した重要鉱物サプライチェーン安定関連の合意に参加しなかった韓国。というか、ゲスト国で参加したのはオーストラリアのみ。こういうのが、韓国がいまの「ルール」をどうしたいのか、垣間見ることができる事案だと言えるでしょう。以下、<<~>>で引用してみます。
<<・・フランスで開催されていた主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)が幕を閉じました。李在明大統領も招待国首脳の資格で出席し、18日に帰国しました。李大統領は正式な招待を受け、G7の首脳たちとともに会議場に入り、記念写真も撮影しました。トランプ大統領とも歓談の時間を持てました。今年上半期の外交のハイライトと言うべき場面でした。しかし、現実は冷酷です。韓国はG7の会員国ではなく、招待されて初めて出席できる国です。会議には出席できますが、意思決定のプロセスには参加できません。何よりも、招待されるかどうか自体が開催国の判断にかかっています・・・・招待されて一緒に写真を撮ることはできても、核心的な議論は依然として本来の7つの会員国が行うという点で、限界は明確です。2020年当時、知人の紹介で、日本第一野党だった立憲民主党の政調会長代理を務めていた山内康一議員に会いました・・・・彼は、ロシアやインドまで含めた拡大は、G20のように利害関係が複雑になりすぎる可能性があると指摘しました。その代わりに、韓国とオーストラリアを含めた「G9体制」を提案したのです。
「日本の重要な隣国である韓国とオーストラリアがG9に参加することは、日本の国益にも適います。特に韓国は経済規模でカナダを上回っており、人口もより多い。資格は十分です」瞬間、耳が惹きつけられました。日本はG7で唯一のアジア会員国です。そのため、韓国のG7加入に対して日本は否定的だろうという認識が強かったのです。ところが、日本の重鎮政治家が韓国とオーストラリアを含むG9構想を公に語り始めたわけです・・・・さらに興味深いのは、日本の役割でした。彼は「G9構想で重要なのは、日本がまず韓国の参加を提案することだ。韓国に対して強硬な安倍晋三首相(当時)がこのような提案をすれば、日本の右派も簡単には反対できないだろう」と言いました。また「民主主義を共有するG9の国々が日韓関係の保証人になれば、両国が合意した後に再び衝突するような事態が繰り返されるのは難しくなるだろう」とも語りました・・・・2022年に発足した尹錫悦政府は、これをさらに積極的に推進しました。特に朴振 外交部長官が大きな関心を持っていました。尹錫悦政府は、韓米同盟の強化、日韓関係の正常化とともに、韓国のG7加入の可能性を重要な外交目標に設定しました。
朴長官はG7諸国の外相らとの接触を増やし、韓国の地位を高めることに心血を注ぎました。これに関連したエピソードがあります。2023年10月、朴長官はソウルに駐在するG7諸国の大使らを招待して夕食会を開きました・・・・G7の大使らが全員出席しました。雰囲気が盛り上がると、朴長官が乾杯を提案しながら言いました。「G7に韓国を足すと、何になりますか」。朴長官の意図を察したある外国の大使が、笑いながら答えました。「G8です」 ・・・・朴長官は機会があるごとに、重要な行事で韓国のG7進入を頻繁に取り上げました・・
・・G7には、別途の加入手続きも事務局もありません。結局のところ、米国が推薦し、日本が同意するなら、言い換えれば、日本が反対しなければ、G7加入は可能だという観測が多いです。特に多くの外交安保専門家は「韓国のG7加入の鍵は、米国よりも日本にある」と言います。日本はG7で唯一のアジア会員国という象徴的な地位を維持してきました。日本の国際的な影響力が相対的に弱まった状況において、「アジア唯一のG7会員国」というタイトルはさらに重要になりました。特に自民党の保守派の一部には、依然として韓国を自分たちと同等の位置として認めることに拒否感が存在します。ある元駐日大使は「日本が今でも誇れる代表的な国際的地位のひとつが、アジア唯一のG7会員国だという点だ。日本の保守政治圏が、果たしてその地位を韓国と分け合おうとするかは未知数だ」と語りました。一部では、日本が韓国のG7加入を支持する見返りとして、日本の国連安全保障理事会常任理事国入りに対する韓国の支持を要求する可能性も取り沙汰されています(朝鮮日報)・・>>
<<・・尹大統領は今回の首脳会議でG7が韓国を含むG8に拡大するきっかけを設ける必要がある。G8になると、世界政治・経済秩序を構築する政策決定に参加できる。 他人が作った規則と秩序に従う立場から抜け出すことになるのだ。規則を定める国に、上がるのだ。特に、これまでG7財務長官会議は、グローバル経済危機のたびに解決策を模索する議論の場となった。正式加盟国になると、経済危機対応能力を高めることができる。国家信頼度が高まり、外国投資誘致も容易になるだろう・・・・もちろん、正式加入は容易ではない。 全会一致の同意を得なければならないが、まず日本から賛成するかどうか疑問だ。日本との関係が改善されているのは幸いだ(2023年5月19日毎日経済)・・>> 次の更新は、明日(24日)11時頃になります。
ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。
・皆様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・準新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・既刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・詳しい説明は、固定エントリーをお読みください。・本当にありがとうございます。