韓国の首都圏「京畿道」、財政危機による非常事態宣言・・李大統領のお膝元

ちょっと遅くなりましたが、取り上げてみます。韓国では首都圏をソウル、仁川、京畿道とします。京畿道は特に人口が多く、ソウルを囲む形になる広域自治体、日本で言うと「県」です。その京畿道がの知事が、財政非常事態を宣言しました。KBS(5日)などが報じています。一部のメディアは「事実上の倒産宣言」とも言っていますが、債務比率が高くて破綻したとかそういう意味ではなく、「お金が足りない」という意味で、たとえば基本所得・現金給付事業などを21%も削減する、としています。というか、前任の人たちが、予算を(12ヶ月分のはずが)9ヶ月分しか編成されていない、とのことでして。ご存知、京畿道は李在明大統領が市長(城南市)、知事を経て政治家として出世した、まさにお膝元です。

いま知事をやっている人も与党「共に民主党」の人です。党内の勢力争いのための政治的なショーではないのかという話もありますが、個人的に、共に民主党というのが李在明大統領以外にはこれといった派閥を持っていないと見ているので、そういう側面はちょっと弱いのでは・・な気もします。発表している「削減」が、支持率下がりそうなものばかりですし。いま現在、京畿道の債務比率はソウルなどに比べてそう高くありませんし、「政治ショー」見解もまったくの的外れだとは思えません。でも、結構前からやってきたバラマキ政策の副作用が、いま出ているという側面もまた、明らかでしょう。以下、ジェミニの簡単な現状説明と、KBSの記事、<<~>>で引用してみます。




<<・・韓国・京畿道は、2026年8月に秋美愛(チュ・ミエ)新知事が「財政非常事態」を公式宣言し、深刻な財政危機に直面しています。不動産市況の低迷に伴う税収急減と、前任の左派政権(李在明・金東兗道政)時代に急拡大した現金給付型福祉(基本所得・機会所得)の支出が重なり、財政が構造的に破綻寸前まで悪化しました。道は現在、大規模な減額補正予算の編成や福祉事業の縮小・中断など、骨身を削る財政改革を迫られています。

・歳入の急減:道の税収の約半分を占める取得税(不動産取引税)が激減。2022年の11兆ウォン台から、不動産不況により現在は8兆ウォン台へと落ち込んでいます ・歳出の急膨張:李在明大統領が知事だった時代から続く「青年基本所得」や「機会所得」といった現金ばら撒き型福祉の財政負担が幾何級数的に膨らみました。予算規模は過去数年で24兆ウォン台から40兆ウォン規模へ急拡大しています ・債務の急増:足元の税収不足を穴埋めするために地方債の発行や基金の取り崩しを乱発した結果、道の債務(負債)は過去3年で60%急増し、約6兆1,357億ウォン(利子を含めると約7兆ウォン)に達しています

・予算の枯渇:歳入予測が甘かった結果、2026年現在の主要予算は実質「9ヶ月分」しか確保されておらず、高齢者長期療養や子供の救急医療、学校給食費など生活必須事業の10〜12月分(第4四半期)の予算が足りない異常事態に陥っています。 京畿道は、基本所得・現金給付事業の21%削減など、看板福祉事業の縮小・中断、約7,700億ウォン規模の減額補正予算(必須公的サービスの維持のため)、知事・高官の経費削減と組織改革、財政危機克服タスクフォース(TF)の設置などの措置を行いました(ジェミニのまとめ、自分でまとめ直しています)・・>>




<<・・チュミエ京畿道知事が「財政緊急」を公式宣言しました。財政が足りなくて、すぐに7700億ウォン規模の減額の補正予算をしなければならないなど、緊急措置が必要だと明らかにしました。特に1兆ウォン近くの地方債を発行しても、金庫が空いて今年予算を9ヶ月分だけ編成したと、前任執行部を直撃しました・・・・【チュミエ/京畿道知事「京畿道財政緊急事態を公式宣言します」】・・・・就任して一ヶ月ぶりに緊急宣言を出したチュミエ京畿道知事。当選直後から財政問題を指摘してきたが、前任者たちが、京畿道にはお金がないと予算を9ヶ月分しか編成していない事実を、就任してから知ったと明らかにしました。

【チュミエ/京畿道知事:「道程を整えながら、3ヶ月間の分の生き残り方は設計をしなかった。反映をしなかった。こんなにも大きな信頼の危機がどこにありますか?」】。わずか10ヶ月前当時も執行部は問題がないと主張したが・・・・知事は、前任執行部が1兆ウォン近くの地方債を発行し、5千億ウォンを超える資金を引き寄せてもなお、莫大な債務を残したと批判しました。【チュミエ/京畿道知事:「(地方債発行3回しておいて)返済できるとだけ言っていました。それは、ま、返済できるでしょう、また地方債発行して」】。

知事は、各種経費の減額、無駄な事業の中断、組織体質の改善などを緊急対策として提示しました。特に地方消費税の拡充や半導体など企業税収合理的配分などを国会と政府に求める方針です。緊急宣言について、都議会の民主党は財政危機を繰り返し提起して不安感だけを育てる方式は望ましくないと指摘し、野党の国民の力は減額補正予算の影響が道民の分になってしまうだろうと反発しました。ここに「地方法人所得税共同税源化」と関連し、関連自治体の反発が持続するなど、財政正常化のために行かなければならない道は、かなり険しいとしか言えない状況です(KBS)・・>> ちょっと遅くなりましたが、お盆休み(?)に入ります。このまま土日は休みをいただき、次の更新は月曜日(17日)からになります。

 




ここからはいつもの告知ですが、新刊のご紹介です。いつも、ありがとうございます。今回は、<韓国リベラルの暴走>という、李在明政権関連の本です。新政権での日韓関係について、私が思っていること、彼がいつもつけている国旗バッジの意味、韓国にとっての左派という存在、などなどを、自分自身に率直に書きました。リンクなどは以下のお知らせにございます。

・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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   ・様のおかげで、こうして拙著のご紹介ができること、本当に誇りに思います。ありがとうございます。まず、最新刊(2025年8月30日)<韓国リベラルの暴走>です。韓国新政権のこと、日韓関係のこと、韓国において左派という存在について、などなどに関する本です。・新刊は<THE NEW KOREA>(2025年3月2日)です。1920年代、朝鮮半島で行われた大規模な社会・経済改革の記録です。原書は1926年のものです。・刊、<自民党と韓国>なども発売中です。岸田政権と尹政権から、関係改善という言葉が「すべての前提」になっています。本当にそうなのか、それでいいのか。そういう考察の本です。・しい説明は、固定エントリーをお読みください。・当にありがとうございます。