韓国、ロシアと協議し北極海航路を利用へ・・「ロシアとの取引」に懸念の声

北極海航路(北極航路)。事実上の「ロシア航路」のようなものですが・・一時、日本でも利用が検討されていましたが、いまはロシアによるウクライナ事態などがあって、慎重路線になっています。欧米でも同じです。中国は普通に利用しています。その航路を、韓国が利用することになりました(最終決定はまだですが、ロシアとの交渉がかなり進んでいるとのことです)。ソウル新聞(20日)などが報じています。いうまでもなく、懸念の声も出ています。北極航路の経済性(本当に有効なのか?)についての議論もありますが、なにより、安全保障問題において、なんでこのタイミングで北極航路なのか・・と。前から、「中露(明言はしていないものの北朝鮮も含まれる)」へのエネルギー依存は、韓国左側政権の宿願でした。文在寅政権でも、事実上の北朝鮮(海上含めて)経由で中国・ロシアから電気を引いてくる計画などがありました。なぜか日本も含まれていて(笑)、東北亜グリッドとか言ってたような気がします。

海底トンネルなどと同じ、中露経済圏への編入と、それによる南北経済交流、そして日本を「巻き込む」こと、それが本音でしょう。ジェミニ(グーグルのAI)のまとめによると、露によるウクライナ侵攻以降、欧米や日本の大手海運企業は北極航路(ロシア沿岸を通る「北東航路」)の利用をほぼ全面的に回避・停止しています。現状の主な動きは、欧米の場合、基本的に回避しています。 マースク(デンマーク)やMSC(スイス)などの世界的な大手海運会社は、対ロシア経済制裁やレピュテーションリスク(企業イメージの低下)を考慮し、ロシア沿岸を通る北極航路の商業利用を見合わせています。環境面での理由もあります。制裁面だけでなく、ESG経営の観点から「極地の脆弱な生態系を守る」として北極航路を利用しない宣言を行う企業も多く存在します。日本の動向としては:事業の慎重姿勢・見直しが相次ぎました。




商船三井や日本郵船などの海運大手は、ウクライナ侵攻前には北極航路でのLNG(液化天然ガス)輸送や氷海船の導入を積極的に進めていました。かし侵攻後は、制裁の遵守や国際的な批判を考慮し、新たな商業利用や積極的な拡大は極めて慎重、あるいは事実上停止・見直しを行っている状況です。現在、ロシア沿岸の北極航路を活発に利用・開発しているのは、制裁に参加していない中国やロシア自国の企業が中心となっています。中国企業は「氷上のシルクロード」としてロシアとの共同開発や自社船の運航を急速に強めています(ジェミニの説明より)。で、そんなとこですが・・以下、<<~>>でソウル新聞から引用してみます。

<<・・「プーチンと接触する韓国、不快、、「北極航路開拓」に不満を噴出させた欧州」(※題)。韓国初の北極航路コンテナ船の試運転が来る22日に釜山港で錨を上げる予定である中、西方諸国が不快感を露わにしているという報道が出た。ロイター通信は20日(現地時間)、「西側の外交官らは、韓国が最近北極航路の試運転を推進する過程でロシア側と協議し、船舶の航行許可を受けたことについて不満を表明している」と報じた。ある欧州の外交官はロイターに対し、ウクライナ戦争に言及しながら「私たちはロシアを孤立させたいと考えている」とし、「(韓国が)ロシアと関与(engagement)することを望まない」と述べ、「このような懸念を韓国政府の関係者たちに伝えた」と語った。




ロイターは「北極航路の専門家らは、船舶が氷に閉じ込められるなど航路で発生する問題を解決するためにロシアに助けを求める場合、韓国が対ロシア制裁に違反するリスクがあるとみている」と伝えた。韓国の船舶がロシア側の北極航路に入航する際、ロシアから航路案内および気象情報などのサービス提供を受けることができるが、この過程で発生する取引が制制違反に該当し得るという意味だ。これに先立ち、海洋水産部は今年1月に北極航路の試運転を目標としてロシアとの協議を準備し、その後、北極航路運航のためのロシア側の航行許可申請手続きをすべて完了した。あわせて韓国政府は、試運転の過程で発生し得る対ロシア制裁問題に関連し、米国などの関係国とも協議を進めた・・

・・去る11日、海洋水産部の関係者は「対ロシア制裁問題に関して関係国と協議を進行中であり、肯定的な方向で結論が出るだろう」とし、「外交的に協議した内容は公開しにくいが、船社とも関連事項を共有した」と述べた。試運転を目前に控えた時点でも対ロシア制裁リスクが存在する状況において、北極航路の経済性を巡る議論も解決すべき課題として挙げられる。ロイター通信は、北極航路の商業的価値についても一部で懐疑論が提起されていると伝えた。元海軍将校のチェ・ヘウォン氏はロイターに対し、「北極航路は氷が溶ける夏季の3ヶ月間のみ運航が可能だ」とし、「私たちは北極航路を1年中利用することはできない」と主張した。チェ氏は昨年、学術誌『海洋政策研究』に発表した論文でも、北極航路内の船舶サイズの制限や保険料などの要因により、単位輸送コストが増加する可能性があると指摘していた。ロイターは、欧州外交官の発言に関連して、韓国海洋水産部とロシア外務省がロイターのコメント要請に応じなかったと伝えた・・

・・中国が北極航路に力を注ぐ背景には、航路と資源開発において早期に立場を確保しようとする戦略的計算が隠されているという分析が出ている。北極海に接する領土を持たない中国は、2018年の北極政策白書において自らを「近北極国家」と規定し、北極航路と資源開発への参加意思を明らかにした。今年も砕氷船3隻を含む研究船4隻を北極海での科学探査に投入した。中国はこのような商業・科学的航行を通じて、北極海の氷の観測データと極地航海ノウハウを蓄積すると同時に、北極航路の運航・物流インフラ構築の過程で影響力を拡大し、主導権を確保しようとする動きを続けている(ソウル新聞)・・>> このまま1日休みをいただいて、次の更新は23日(日曜日)の11時頃になります。

 




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・以下、コメント・拙著のご紹介・お知らせなどです
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